16話 ページ17
「おやおや、ここで雑魚寝とは感心しないなぁ」
そう言い、どどん、と目の前で仁王立ちするクラーク。
時間は午後9時。
ウィルとサベダーと私で楽しい楽しいお泊まり会気分を味わおうとしてたところを案の定クラークの野郎に邪魔されてしまった。
「......げっ、クラークじゃん。なんで居るの」
「そうだそうだ、俺らはこれから男子会をするところだったんだ。婚約者いる奴は帰れ帰れ」
エリスとサベダーと私3人でしっしっ、とクラークを振り払う仕草をする。
「私だけじゃない。ふふ、どれイソップ君も連れてきたよ！」
「いや連れてくんな、可哀想だろ」
「ぼ、ぼぼぼ僕のことはお気になさらず...」
「ほらめっちゃ怖がってんじゃん」
うわぁ、これだけで時間が食われてしまう。エリスの気になる人聞き出そう会の時間が無くなる！
私11時には瞼が重くて寝ちまうぞ！
クラークはカールを引き連れてヨイショー！と布団にダイブする。何度も言うがカールが可哀想すぎる。
「ねぇねぇ、Aの隣で寝ていいかい？」
「イヤダ」
「いいじゃないか、僕と一夜過ごした仲だろう？」
「えっ」
あぁ、ほらカール引いてんじゃん。めちゃめちゃ引いてんじゃん。
サベダーはもうその事について知ってるし、エリスは男同士のイチャつきには興味ないらしく「ほも〜」とジト目でこちらを眺めているだけだ。
「ちょっと、うちはどーでもいいんだよ別に。主役はエリスだろ？おい、エリス布団に引っ込むな、髪だけ出てるぞ布団から。フサフサしてやろうか」
「あぁ〜A〜、柔いね君は〜」
「ぎゃぁああ、抱きつくな！やだぁあ！」
「おい、Aから離れろイライ！」
「うわぁ、ほも〜」
「ちょ、バカ、どこ触ってんだクラーク！おいクラーーーク！」
「ぶん殴るぞマジでこの占い師」
「ほもだわぁ〜〜」
「おい、エリスも手伝えよ！」
「.....もの凄くカオス....ですね」
そう呟くイソップの声は風となって虚しくも消えていった。
5人の夜はまだまだ長いそうな。
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もち米(プロフ) - コーヒー牛乳さん» ありがとうございます！！毎度毎度遅い更新ですが、これからも暖かい目で見守って下さると嬉しいです<(_ _)> (2020年1月26日 2時) (
レス) id: 5a315ec41b (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー牛乳 - ﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝ!!!!好き！読んでてすごく楽しいです！ (2019年11月8日 23時) (レス) id: a8a10a0263 (このIDを非表示/違反報告)
もち米(プロフ) - 良い名前。さん» コメントありがとうございます！こちらこそ嬉しいお言葉に感激しています故、喜んで頂けてこちらこそ光栄でございます。まだまだ稚拙な部分等もあるかもしれませんが何卒よろしくお願いします！ (2019年7月23日 0時) (レス) id: 5a315ec41b (このIDを非表示/違反報告)
良い名前。 - コメント失礼します。いつも更新される度に愛読させて貰っています。とても面白い内容や洗礼された文章に感激しコメントを書かせて貰った所存です。これからも一ファンとして応援します。長文失礼しました。 (2019年7月22日 23時) (レス) id: 82517cb034 (このIDを非表示/違反報告)
もち米(プロフ) - 読む専さんさん» そう言って頂けて嬉しいです...!!ありがとうございます。 (2019年7月16日 17時) (レス) id: 5a315ec41b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち米 | 作成日時：2019年7月15日 20時
