＃4 ページ5
きんときは大きく右に移動すると、右手から自身の体を超える大きさの水の龍を召喚した。
龍は低いうなり声を上げると、なかむに向かって口から勢い良く水流を発射した。間一髪でなかむは伏せて避ければ、水の龍に向かって先程よりも大きな氷塊を飛ばす。
龍は氷塊を軽く突き破ると、なかむめがけて突進した。その間にきんときは自身の周りに薄い水の膜を張った。薄い膜は外部からの衝撃から己の身を守るためのものだった。
水の龍はなかむを中心にぐるっと一周すると、大きな口を開けてなかむを飲み込もうと覆い被さろうとした。
なかむは急いで両手を胸の前でクロスさせ、水の龍はなかむの腕に噛みつく。
すると水の龍は硬直したかと思えば、大きなうなり声を上げて体を反らせた。パキパキ、と龍はたちまち口から凍っていく。
なかむは腕をクロスさせ、そしてクロスさせた腕だけをマイナス百度にまで一瞬で変化させた。その腕を水の龍が噛んだことによって龍は凍ったのだ。全身が凍った龍になかむは跳び蹴りを入れると、龍は呆気なく割れて粉々に砕け散った。
「やるねぇ」
「出てこいよ」
なかむはそう言うと、巨大なつららを出現させた。いくつも作ると、きんときの張った薄い水の膜の上から一斉に落とした。ヒュンヒュンと空を切って膜につららが突き刺さる。ずぶ、と深くまで侵食すると、水の膜は次第にひび割れて、ついには破壊された。
きんときは膜が破壊されることを予想していたのか、両手に能力を溜めて、いつでも回避できるように準備していた。膜が破られた瞬間、きんときは直進してなかむの目の前に躍り出る。そして溜めていた能力を解放すると、どっと流れた水流がなかむを一気に飲み込んだ。
「能力溜めてた？！」
「ご名答」
きんときはニヤリと笑うと、水をコントロールしてなかむを訓練場の一番端っこへ流して壁に叩きつけた。
立ち上がろうとするなかむの足へすぐさま水流を絡めさせ、バランスを崩そうと手前に水流を引き寄せる。
なかむはこのままではまた飲み込まれる、と危険を察知したのか、床に手をつき水に向かって片手を翳した。すると能力で水流を氷に変化させた。パキ、となかむを襲っていた水流が凍る。
しかし、それがいけなかった。
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CA(プロフ) - クロウさん» コメントありがとうございます。直球なお言葉、とても嬉しいです...!! これからも読者様に楽しんでいただけるような作品を作っていきたいと思います、今後ともよろしくお願いします! (2020年4月28日 11時) (
レス) id: 8d937f2b1a (このIDを非表示/違反報告)
クロウ - 僕この話好きです！ (2020年4月27日 23時) (レス) id: 832b7f5fb6 (このIDを非表示/違反報告)
CA(プロフ) - green naverさん» コメントありがとうございます。個人的に大好きな実況者様方で書かせてもらってます! 能力戦は難しかったりもしましたが...笑 楽しんで頂けたら何よりです、応援ありがとうございます!(^^) (2020年2月26日 18時) (レス) id: 4ca6b68f3a (このIDを非表示/違反報告)
green naver - 面白いですね！特に我々ださんだけでなくミナツドさん方も出て来ているんですね！戦い途中など、分かりやすかったです！今後も頑張ってください！ (2020年2月26日 17時) (レス) id: 0ae479fb97 (このIDを非表示/違反報告)
CA(プロフ) - もみぢさん» コメントありがとうございます。お気づきになりましたか･･･そうです、ついに後半からはあの方々が出演致します･･･笑 ここからはアクションが多めとなりますので、今後ともよろしくお願い致します！ (2020年1月14日 20時) (レス) id: 44e41f1df7 (このIDを非表示/違反報告)
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