＃6 ページ40
『っ、ぎゃあぁあっ!!! 熱い、熱いぃっ!!!!』
『･･･んだよこれ･･････聞いてねえよっ!!!』
揺らめく炎を目にした途端、店内は大絶叫に覆われた。
酒を飲んでいたやつらは瓶を投げ出し、後退りして壁へと後退する。ぶるっくを押さえつけていた奴も悲鳴を上げると、派手に転倒しながらも後ずさった。
ぐらぐらと横転する世界を、ぶるっくは死んだ瞳で見渡した。光など、理性を失った今となってはもう灯っていなかった。
『なんだよコイツ、能力者だったのか?!』
『っざけんな!!しかも天邪鬼の上級じゃねぇか!!!』
天邪鬼の上級？
その言葉を聞いた瞬間、体が何かを訴えかけた。まるで遠い昔の記憶が、自ら見つけて欲しいと言わんばかりに這い出してきたように、ぶるっくは何かを思い出した。
ぶるっくは定まらない焦点をやつらに合わせた。やつらと目が合った瞬間、全身が熱く燃え盛る感覚を覚えた。
『爆滅術、上級の炎』
そう言った瞬間、まばゆい光に包まれて、辺りは真っ赤に染め上げられた。
-+*-+*-+*-+*-+
ゴォゴォと、灼熱の炎が家具を飲み込んでは焼き尽くしていく。
ぶるっくは炎の海の真ん中に立ち尽くしていた。熱さは一ミリも感じない。揺らめく炎の舌に、服が焦げることもない。
悪臭が鼻をついた。皮膚の、髪の、たくさんの人の、焼け焦げる匂い。
『･･････』
次の日、僕は両親を殺した。
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CA(プロフ) - クロウさん» コメントありがとうございます。直球なお言葉、とても嬉しいです...!! これからも読者様に楽しんでいただけるような作品を作っていきたいと思います、今後ともよろしくお願いします! (2020年4月28日 11時) (
レス) id: 8d937f2b1a (このIDを非表示/違反報告)
クロウ - 僕この話好きです！ (2020年4月27日 23時) (レス) id: 832b7f5fb6 (このIDを非表示/違反報告)
CA(プロフ) - green naverさん» コメントありがとうございます。個人的に大好きな実況者様方で書かせてもらってます! 能力戦は難しかったりもしましたが...笑 楽しんで頂けたら何よりです、応援ありがとうございます!(^^) (2020年2月26日 18時) (レス) id: 4ca6b68f3a (このIDを非表示/違反報告)
green naver - 面白いですね！特に我々ださんだけでなくミナツドさん方も出て来ているんですね！戦い途中など、分かりやすかったです！今後も頑張ってください！ (2020年2月26日 17時) (レス) id: 0ae479fb97 (このIDを非表示/違反報告)
CA(プロフ) - もみぢさん» コメントありがとうございます。お気づきになりましたか･･･そうです、ついに後半からはあの方々が出演致します･･･笑 ここからはアクションが多めとなりますので、今後ともよろしくお願い致します！ (2020年1月14日 20時) (レス) id: 44e41f1df7 (このIDを非表示/違反報告)
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