俺が守るから。 (ページ36)

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頼れる人ページ36

【龍太】

浜中「龍太、あのときのノートのこと覚えとる？」

龍太「おん。覚えとるけど....。」

文一くんはノートの存在は知っとったけど俺はそれを見せたことは一度もない。

浜中「あれ....見ちゃったんよね。」

龍太「なんで？」

浜中「ごめん....偶然な。お前が風邪引いとる時に。」

俺が風邪引いとる時....あのノートを書いとる時....。

俺は自然と頭の中でその２つの記憶が重なった。

俺は怖くなって息がどんどん遅くなっていくことがわかった。

龍太「ﾊｧﾊｧﾊｧﾋｭｯﾊｧ....ﾊｧﾊｧﾋｭｯﾊｧ」

浜中「龍太ー、大丈夫やでー。ゆっくり呼吸してみよか。ほら、俺の方見て？な？」

俺が過呼吸を起こしたらすぐに隣に来てくれて背中をさすってくれた文一くんのおかげで収まった。

浜中「過呼吸なんて、めずらしいな....。最近、ストレス溜まっとるんやない？」

龍太「もしかしたら溜まっとるかもしれんな。」

浜中「今日はやけに素直やな。」

龍太「そんなことないで。」

浜中「まぁ、無理はホンマにやめとけな。後で痛い目に合うんは龍太なんやから。」

龍太「おん、わかっとるよ。」

浜中「もう強がるのはやめにして、もしダメやったらいつでも施設に来てええよ。長男としてこの家の大黒柱として普段は気が抜けないと思うからな。」

龍太「ありがとうな。」

　

俺には頼れる人がおるんやな。