俺が守るから。 (ページ28)

今日:1 hit、昨日:16 hit、合計:143,066 hit

過ちページ28

【康二】

やってもうた....。

これやと、バレるかもしれへんな。

龍太「康二ー持ってきたで。食べる前に一回、体温測ってな。」

康二「おん。わかった。」

俺は大人しく龍太くんから体温計を受け取って体温を測った。

咳は知らぬ間に収まっておった。

龍太「何度やった？」

康二「37℃....。」

龍太「そっか。ならもう少しで下がりそうやね。取りあえず、お粥、食べちゃおうや。酸素マスク、外すな。」

康二「ええよ。自分で外すわ。」

龍太「そうか。」

俺は酸素マスクを外してベットの上に座った。

龍太「なぁ、康二。何度も聞くけど、なんか隠してるやろ？」

康二「なんでそう思うん？」

龍太「様子がおかしいこと、自分で気付いてないん？」

康二「自分でもわからへんよ...。」

龍太「康二は何を俺にかくしてるん？家族なんだから教えてもええやん。」

康二「ごめん....。もうええわ。」

龍太「そっか....。」

俺はお粥を半分食べて龍太くんに返した。

本当は全部食べられたけど龍太くんには出ていってほしかった。

康二「もう....このへやから出ていってくれへん？」

龍太「え....？」

康二「家族とか言うけどそれは戸籍上のことやろ？そんなん、本物の家族っていわないねん！誰が偽りの家族を頼るん？俺はそんな家族に頼りたいとは思わへん。龍太くんは俺のこと、何もわかってない....やから、出ていってくれへん？」

龍太「....わかった。」

やったな....。

俺ってホンマ、最低やな....。