喫茶アリエス (ページ8)

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ｾﾌﾝ『ひょーん。ﾐﾝｿｷﾞヒョン。次だよ。』

ﾐﾝｿｸ『あー。うん』

巾着に入れたAさんから頂いたチョコの包みを開けたものの、食べようか…勿体ないな…。

いやいや、たかがチョコだぞ？

なんでこんな勿体ぶるんだ？

ポイッと口に含むと甘い香りが鼻をぬけた。

なんだか元気をもらった気がして今日の撮影は他のメンバーも『最高！最高！』と喜ぶ出来だった。

こいつを除いて。

ﾁｬﾆｮﾙ『じゃ、俺もう行くから。おつかれー!!!』

ﾍﾞｯｷｮﾝ『おーい。フライパンゲームするんだろ〜？』

ﾁｬﾆｮﾙ『お願い…今だけは強制発動しないで…涙』

ｽﾎ『どうした？なんか用事でもあるの？』

そう聞かれると嬉しそうに『秘密!!』
と言って急いで行ってしまった。

俺らPLANETは6人組。
ｼｳﾐﾝ、ｽﾎ、ﾁｬﾆｮﾙ、ﾍﾞｯｷｮﾝ、ｾﾌﾝ、ｶｲで構成されている。

自分で言うのもなんだけど、かなり知名度は高いし、沢山のファンから愛して頂いてると思ってるのに…。

Aさんは全然知らないらしい。

日本のロックが好きって…。ﾁｬﾆｮﾙと仲良くなるに決まってるじゃないか。ずるい。

ずるい…？いやいやいや…うぅ…。

ｾﾌﾝ『ひょん、どうしたんでとぅか？そんな頭抱えて。』

ﾋﾞｸｯ

ﾐﾝｿｸ『いやいやいやいや、なんでもないから。はは。』

ｾﾌﾝ『変なの。まぁいいでとぅ、でもﾁｬﾆｮﾘどこ行ったんだろう…。

あ、ヒョン好きな人でもいるんでとぅか？』

このマンネサラッと呼び捨てしてなかったか？
はぁ、変なことしてないといいけど。

え？

ﾐﾝｿｸ『ｾﾌﾅ、Aさんの事なんで知ってるんだ？』

ｾﾌﾝ『ﾌﾟﾊｯ。ひょーん、僕Aさんなんて今初めて知りましたよ。やっぱりね。』

アヒャヒャヒャと奇妙な程笑っている恐ろしいマンネ…。俺、Aさんが好きなのか？

そう思って見ると不安そうな顔をしてﾁｬﾆｮﾙが開けっ放しにしたドアを見つめるジュンミョン。

そうだよな。今はグループの大切な時期だ。俺1人の幸せの為に皆の努力を棒に振る訳にはいかない。

ﾐﾝｿｸ『違うよ。良い人だなって思ってるだけ。ほら、もうそろそろ皆撮影終わったよな？帰ろう。』

胸の奥がチクッと傷んだ気がした。
どうもﾁｬﾆｮﾙの事が、うん。ﾁｬﾆｮﾙの事が気になるんだ。