SILVER EYES 【LEVI】 (ページ29)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:2,076 hit

壁 Ⅱ ページ29

Aは一足先に本部へと戻った喉を潤すものが欲しいと思い談話室に向かうと
１人だけ椅子に座っている者が居た

『リヴァイ兵長でしたか』

｢お前だけやけに早ぇな｣

『もうやる事は終わったしハンジさんに任せても大丈夫そうだったので』

｢そうか…ご苦労だったな｣

『女型の中身を取り出す事に成功しましたがその本体が水晶体に覆われ何も情報を聞き出す事が出来ない状態です』

｢…！厄介だな｣

話しつつAはコップに水を注ぎリヴァイの斜め前の席に座りリヴァイの足を見た

『足…調子はどうですか？』

｢何にも頼らず自立して歩ける位にはなった｣

『そうですか…！』

話が終わり少しの間沈黙が続くとリヴァイが先に口を開いた

｢今朝あいつは俺に新たな班員を考えておけと言っていた｣

『…』

今回の壁外調査においてリヴァイ班の班員が全滅した事は Aも知らされていた為居た堪れない気持ちになっていた

｢俺だけがノコノコ生き残ってエルヴィンの駒として巨人をぶっ倒さなきゃなんねぇ…昔長く連れ添った仲間が巨人の餌になっちまった時から悲しむ事なんてなくなっちまった泣いたのもその時だけだった｣

『リヴァイ兵長…どうして私にその話を？』

｢あぁ…何故だろうな…お前と話していると心做しか幾分気が楽になる｣

『私で良ければいつでも聴きますよ』

｢あぁ｣

『今晩は会議ですリヴァイ兵長は女型の所に行ってみては？興味があるんじゃないですか？』