SILVER EYES 【LEVI】 (ページ24)

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絶望ページ24

｢第57回壁外調査を開始する！前進せよ！！｣

104期の調査兵団入団者は 21名だった
エルヴィンの脅しとも言える勧誘によって覚悟を決めた恐怖に耐え抜いた者達が新兵となった

そして今日再び人類は一歩前進する

長距離索敵陣形の展開エレンをシガンシナ区に送る為の試運転が目的だと思われる壁外調査

今回は短距離なものだった

エルヴィンは次列中央・指揮
リヴァイ班は五列中央・待機
Aは初列二・伝達に位置していた

A居る所は陣形の先頭で真正面から巨人が来た場合真っ先に戦わなくてはならなかった
しかしだからこそ戦力であるAが配属されていた

戦力に長る兵士は保持の為に安全な場所に配置されるが Aは生存率が高い為今回は最前衛に出された

『恐らく中央列が巨大樹の森に先行…』

｢分隊長！黒の信煙弾です！！｣

『奇行種か！撃て！私達は巨大樹の森外側をこのまま走るぞ！！』

Aは巨大樹の森出口に着き待機という命令を下した

班員は理解できなかったが上官それも戦力も信頼のおけるAの命令だった為立体機動に移り巨大樹の枝の上で抜刀していた

キィヤァァァァァァァァ…

突如として聴こえる断末魔に似た声その直後に地鳴りが鳴り響く

｢なんだ！？今のは！？｣

｢分隊長！！巨人が一斉に森へ向かって来ます!!!!｣

『森の中へ巨人を入れるな！！戦闘開始！』

この時 Aは本来の目的を理解していたそしてそれは成功したものだと思っていた
あの断末魔が無ければだ

暫く戦闘した後撤退の合図が出された

『撤退だ！馬に乗れ！！』

ズシン…ドォォ…

｢分隊長！何か聴こえます！｣

『…巨人通しが戦っているのか？』