古今害悪物語

十一　炎のスピリット ページ14

神楽目線…………………………………………………………………………
ゾクッ
何なんだ…?この寒気。
?「どうした?」
神楽「あの、すこし少し席を外していいですか?」
?「何か用事か？」
神楽「はい。陽雁が危ないみたいなので……」
速く助けにいかないと!
そう思い、飛ぼうとしたとき…
バシッ ?「行かないでいい。」
神楽「なっ、何言っているんですか?!」
？「スピリットは、己の危険が迫っているときに、出るんだ。」
神楽「でも陽雁は、あなたとはちがいます！」
?「大丈夫｡お前は、心配しすぎだ。」
神楽「…………分かりました。」
死ぬなよ。陽雁……!
陽雁目線……………………………………………………………………………
やばい…!怖いよ。
多分、悪魔君来ないな…(3分たった)
でも、私が倒さなきゃ……!私がみんなを守らなきゃ…!適正な指示を出さないと。まずは……
「保健委員の人!」 ビクッ!!(みんな)
「先生を保健室へ！」 保健委員「はい！」
悪「いい度胸だな……下等生物の人間ごときが!」 ピクッ
“下等生物”? “人間ごとき”?
「そうだよ。下等生物だからこそ助けあって生きていくんだよ。そして………………………………
人間だからこそ、あんたみたいなやつを許さない!!!!」
悪「殺してやる！」 ビュオン! 風の刃が私に向かって飛んで来た。
璃「よけた………? すごい！よけた！」
多分、この悪魔が出している風の刃は、“鎌鼬”だろう。
作「鎌鼬とは、簡単に言うと風で起こる傷だ。
皆さんは、知らない間に切り傷が出来ていたと言う経験はないだろうか。それが鎌鼬｡もう少し説明すると……これ以上すると、長くなるから、後は自分で｡」

少しだけど見えた！これでよけることが出来る。でも、問題は“.攻撃”だ。守れても、攻撃することが出来ないと相手を倒せない…
出せるか…。炎のスピリット……！
悪「……なめるな！」 ビュオン!
まただ！しかも、三つ同時に!よけきれるか！
「痛っ」な、何とかよけきれた。
でもこれ以上は……!何とか正しい判断を……!
「みんな！逃げて!」
璃「それじゃあ､陽雁も逃げないと…！」
悪「ふざけるのも……大概しろ!!」ビュオン!!
上空には、七つ程の刃がこちらに向かって飛んで来ている。
やばい。これは全部はよけきれない……よけたとしても、みんなに……
じゃあ、全部当たるしか……ない!!
グサッグサグサグサッ!
あれ、痛くない。
怖くて瞑っていた目を開けると、傷だらけの璃子が立っていた。

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