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御幸「おい、起きろよ。もう昼休みだぞ」


俺の前の席で寝ている七瀬。


前ずっと寝ててそのまま放っておいたら「お昼ごはん食べられなかった!」と怒っていたから、いつも俺が起こしている。


今日は眠りが深いようで呼び掛けても返事がない。


御幸「七瀬、おい···」


背中を叩こうとして手を伸ばしたが、触れる寸前で手を止めた。


触っても、いいのかな···


なんかいけないことをしているような気になって、顔が熱くなった。


いやいや!ただ起こすだけだから!


俺は心の中で言い聞かせ、七瀬の肩をぽんぽんっと優しく叩いた。


今まで純さんや亮さんのマッサージをさせられてきたけど、それとは全く違う感触ですごく柔らかかった。


って、俺変態みたいじゃん!


A「んーー...なに?」


御幸「あ、お、起きたか」


一人で脳内会話をしている間に七瀬は目覚めたみたいだ。


A「んー、今すごい夢見てた」


御幸「すごい夢?」


七瀬は子供のように目を擦りながら、ちょっとかすれた声で話した。


A「御幸君たちが甲子園に行ってね、私が観客席で応援してたの。そしたらボールが私のところに飛んできて····」


御幸「で?」


A「私の口に入ってきて、気づいたら雪見だいふくだったって夢」


御幸「ぷっ、なんだよそれ!」


A「ねー。変な夢だよね。雪見だいふく食べたくなってきちゃった」


御幸「ああ。俺も」


A「あとで買いにいこうよ。1個ずつ食べよ」


御幸「そうだな。じゃあ飯食おうぜ」


楽しい仲間と野球して、学校では七瀬と話して、俺の高校生活はそれだけで充実してたんだ。






.






····最近毎日七瀬の夢を見ている気がする。


まあ、夢の中で見れるだけで嬉しいんだけど。






今日は午前中に全体練習で、午後からは自主連だった。


沢村のゴリ押しに勝てず、午後一番でブルペンに向かう。


その途中で、ピンク色の頭をしたあの人と出会った。


御幸「あれ、亮さん?」

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アンズ(プロフ) - うわぁぁあ……切ねぇ…… (2022年2月3日 23時) (レス) @page20 id: af5bfd0de9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Sone | 作成日時:2021年7月6日 22時

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