年下のメガネくん (ページ31)

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俺の好きなおねーさんページ31

倉持「好きな女とか？」

御幸「まあな」

倉持「ブッ！！ま、マジかよ！？」

倉持は飲んでいたジュースを吹き出した。

御幸「きたねーな！」

倉持「冗談で言ったのにマジだとは思わねーだろ！恋愛とは無縁のお前がよ・・・」

御幸「無縁ていうか、ずっとあの人が好きだったんだよ」

倉持「Aが？」

御幸「名前で呼ぶなよ！俺だって呼んだことないのに！」

倉持「あー、だからおねーさんなのか。ガキだな」

御幸「ガキの頃からの付き合いなんだよ」

倉持「ふーん、でも今まで連絡とってなかったよな？」

御幸「まあいろいろあって・・・」

俺が言葉を濁すと、隣からサッと缶コーヒーが差し出された。

倉持の方を見ると、目をキラキラさせて興味津々な顔をしていた。

御幸「なんだよ」

倉持「教えろよ。そのいろいろってやつ」

御幸「やだよ。なんで教えなきゃいけねーんだ」

倉持「ここで言わなかったら部屋で沢村達に言いふらすぞ」

御幸「・・・お前性格悪いな」

倉持「お前よりはマシだよ」

俺は缶コーヒーを受け取って一口飲んだ。

そして、あの時の出来事を倉持に話した。

御幸「・・・そこからおねーさんとは一度も会ってなくて、今日偶然トイレの前で会ったんだ」

倉持「もうそれ、運命じゃねーか」

御幸「さんざん話しさせておいてそれかよ」

倉持「いやいや、だってもうお互いに出会う運命としか考えられねーよ。後はお前がプロに行って迎えに行くしかねーな」

御幸「まあ、そうだけど」

倉持の言う通り、俺がやるべきことはもう分かってる。

後はそれを達成するために、この１年頑張るだけだ。

倉持「俺に相談してちょっとは楽になっただろ？」

御幸「いや、なんか弱み握られた気分・・・」

倉持「ヒャハ！」