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第七話、いつも脅される ページ9

茂みの中から、相手がどこにいるのかを探す為に頭だけ出す。


でも気づいたら真後ろにいて、勢いでバッと立ち上がってしまった。


逃げても捕まるのに。



「あはははっ! なぁに? 勢いよく立ち上がってぇ〜締められたいの?」



「別にそういう訳では…」



「じゃあ……何で逃げたの?」



だんだんと声のトーンが低くなる。


不機嫌になっている証拠だ。


振り向く間も無く後ろから抱き締められる。


キツく、ギュッと。


…ちょっと待って首も絞められてる死ぬってこれ。



「あっ、ごめんねぇ? エンゼルちゃん小さいんだもん」



少し苦しそうに�燧くAに気付いて首にあった腕は離れる。


謝ったのはわざとらしさがあったため

苦しいとわかっていながら首を絞めていたようだった。


そんな彼でも捕まえた獲物を逃す筈はなく、お腹の方にある腕は離れない。


身長差が驚く程あるので、抱き締められるときはいつも屈まれている。


のだが、かなり不機嫌状態の彼はそれすら面倒になったのかAを持ち上げた。



「えっ? な? あ…え?」



急に地面から足が離れたことに驚き、彼の腕の中でジタバタする。


しかしフロイドに耳元で



「静かにしててくんない?」



と、一度脅された為、�燧くのは諦めた。


大人しくなったAを見てフロイドは足を進める。


何?


オクタヴィネル寮に拉致られるのだろうか。


冗談半分で考えていた。


しかし、彼が向かっている方向はこの空間の出口である鏡の方らしい。


それに気付いた途端に、先程の冗談が現実になる予感がして怖くなってきた。


少しずつ鏡の方へと歩いていくフロイド。


今更だが鏡からいつもAのいるところまでは迷路のようになっていて、

何も知らない者は入ってこれない。


Aが許した人のみ通れる道を教えてもらえる。


まぁ、フロイドには半ば脅されたのだが。


丁度二つの角を角を曲がったとき、三人目の訪問者がやって来た。


でもそれに気付いていないのか、フロイドはそのまま迷路を歩いて行った。





最後の角を曲がると鏡が見える。


白く光る鏡だ。



その鏡の前に自身を抱えている人物と瓜二つの人がいた。



「おやおや…どうされたのでしょう? 貴女らしくないですね」



「うう……ジェイドさん助けて下さい……」



「ふふ…」



…え?

第八話、理解するのが遅すぎた→←第六話、引き篭りの運動壊滅的少女(自称)



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凛雪(プロフ) - ヒバナさん» いつか来るってわかってたけども帰れ← お気に入り登録はありがとう← (2020年7月11日 21時) (レス) id: b7b3ee48e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒバナ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったのと、凛雪の好み詰め込んでんなぁって思ったのとヴィル様出してくれてマジ感謝←お気に入り登録しとくね〜← (2020年7月11日 21時) (レス) id: 4ed4c826df (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» 本当ですか!? 私もフロイド好きです! 性格など頑張りますね。 (2020年4月17日 9時) (レス) id: 21ba262ac5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - フロイド好きです! (2020年4月17日 2時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます! ラギー君です! 口調とか頑張ってます… 読んで下さりありがとうございます! (2020年4月16日 16時) (レス) id: 58b35323d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛雪 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年4月15日 23時

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