第五話、お持ち帰りください ページ7
「…レオナさんをお持ち帰りください」
「何があったかの説明は無いんスね」
訪問者はレオナの世話をしている二年生のラギー・ブッチ。
丁度良かったと思い、すぐに彼を寮へ送るように頼む。
因みに何があったかの説明をする所まではいつもしている。
流石にハンモックで一緒に寝ることなど初めてだったが。
いつもというのはレオナがAの所にいるときだ。
つまり授業をサボったとき。
彼、ラギーが歩いてきてレオナとAの正面に座る。
って待て待て待て
「何故座っているのです？」
「別に〜。ってかここ好きッスよね〜？
レオナさん、最近はずっとここに来てるじゃないッスか」
とても綺麗に流されたが別に良いかと考える。
チラッと隣にいるレオナを見ると、まだ眠そうに欠伸をしていた。
口の中から鋭い牙がチラリと見えた。
「誰も先客がいなけりゃ俺好みの空間にできるからな」
「それで苦労するのはいつも私……いえ、私が好きで休憩所を作っているのでいいんです」
「俺何も聞いてねぇんスけど…」
勝手に落ち込むAを見て苦笑いするラギーとフッと意地悪に笑うレオナ。
その反応に深い溜息を吐いて俯くとまた、人の気配がした。
別の人が鏡をくぐってきたらしい。
「また別の人が来るので帰ったほうがいいのでは？」
授業終わりは来る人が急に増えるし、とても騒がしくなる。
ここに来る理由は大抵噂の所為。
ただ単に休憩しに来る者も多いけど。
「お前よくあんな騒がしい中にずっといれるな」
Aは常にこの空間で生活をしているが
一度だけラギーが迎えに来ずにレオナがずっとここで寝ていたことがあった。
確か、起きたら鼓膜が破れるくらい煩かったと言っていたな。
Aは別にそれを止めない。
みんなが楽しそうだから。
でも、それでも、Aも人間だから
「日に日にストレスは溜まってますよ」
「笑顔で言うことじゃないッスよね？？」
「知るか。また騒がしくなる前に帰るぞ」
そう言いながら漸く二人とも立ち上がり、出入口である鏡の方へ向かう。
が、レオナは急に何か気付いたように足を止めた。
振り返りながら言う。
「たまにはあんたも俺の寮に来いよ。いつでも歓迎するぜ」
「機会があれば是非」
そう微笑みと一緒に返すと、彼も満足そうに笑った。
それから二人目の訪問者が来た後に二人の気配がこの空間からなくなった。
第六話、引き篭りの運動壊滅的少女（自称）→←第四話、ユニーク魔法
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凛雪(プロフ) - ヒバナさん» いつか来るってわかってたけども帰れ← お気に入り登録はありがとう← (2020年7月11日 21時) (
レス) id: b7b3ee48e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒバナ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったのと、凛雪の好み詰め込んでんなぁって思ったのとヴィル様出してくれてマジ感謝←お気に入り登録しとくね〜← (2020年7月11日 21時) (レス) id: 4ed4c826df (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» 本当ですか！？ 私もフロイド好きです！ 性格など頑張りますね。 (2020年4月17日 9時) (レス) id: 21ba262ac5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - フロイド好きです！ (2020年4月17日 2時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！ ラギー君です！ 口調とか頑張ってます… 読んで下さりありがとうございます！ (2020年4月16日 16時) (レス) id: 58b35323d4 (このIDを非表示/違反報告)
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