第四話、ユニーク魔法 ページ6
「レオナさん、レオナさん。そろそろ起きてください」
「……あと少し…」
「何子供みたいなこと言ってるんですか」
気がつくと自分も寝てしまっていて、でも起きたらまだ彼の腕の中。
彼も寝ていたし起こして離して貰わないと何もできない。
それで彼を揺さぶって彼を起こそうと奮闘していると誰かが鏡を通る気配がした。
誰か来る___
そう思ったAは彼の耳元で叫ぶ。
「レオナさんっ！」
「急に何だ。あと耳元で大声出すな」
「誰か来ますって！ だから早く降ろして下さい！」
あぁ？とだるそうに返事をするレオナだが、溜息を吐いた後にちゃんと腕は退かしてくれた。
慌ててハンモックから降りようとするがそんな簡単に降りれるはずもなく。
そうこうしている内に訪問者は近づいてくる。
「…強制的に魔法で退かしても良いですか、良いですよね。はい」
「待て俺はまだ許可してねぇぞ」
相変わらず寝起きが不機嫌なレオナ。
「拒否権などこの世界に存在しません、です」
「何言ってんだか」
呆れる彼。
正直、自分でも何言ってるかわかりません。
彼の質問には心の中でだけ返事をする。
「許可獲得」
その直後、魔法を唱えるA。
『
と。
Aのユニーク魔法『
all controlと読むように全てのものの存在を操れる。
例えば記憶。
彼女の力があればとある一人の記憶を消去することなども容易い。
嫌いな人に対して放てばその人の存在も何もかもを消せる。
あまりに強力で危険なためもあり、
現在は自分以外の人間一人からの許可があって初めて使用が可能になる。
まぁ、先程のように無理矢理許可を取っても可能となる場合があるが。
「消去」
そう言って今消したいハンモックを指差して言う。
途端にハンモックが光るわたのようになって消えた。
そして、後から気付いたんだが、勿論重力には逆らえないわけで。
「っ…痛いですね、流石に」
「はぁ……自分でやったのに何失敗してんだよ」
「別に失敗はしてませんし…多分」
支えがなくなった二人は勿論同時に落ちて、仲良く尻餅をついた。
普通に痛い。
そうやって痛みに耐えてるとき、聴き慣れた声がした。
「レオナさー…？ 何地面に座ってんスか」
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凛雪(プロフ) - ヒバナさん» いつか来るってわかってたけども帰れ← お気に入り登録はありがとう← (2020年7月11日 21時) (
レス) id: b7b3ee48e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒバナ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったのと、凛雪の好み詰め込んでんなぁって思ったのとヴィル様出してくれてマジ感謝←お気に入り登録しとくね〜← (2020年7月11日 21時) (レス) id: 4ed4c826df (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» 本当ですか！？ 私もフロイド好きです！ 性格など頑張りますね。 (2020年4月17日 9時) (レス) id: 21ba262ac5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - フロイド好きです！ (2020年4月17日 2時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！ ラギー君です！ 口調とか頑張ってます… 読んで下さりありがとうございます！ (2020年4月16日 16時) (レス) id: 58b35323d4 (このIDを非表示/違反報告)
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