第三十七話、苦手教科:全て ページ39
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ん……？
揺れる感覚で意識だけ覚めた。
と言ってもまだまだ曖昧だが。
目を開けようとしてもまだ重く、開けられない。
トス、と小さく音を立てて何かにおろされる。
このふわふわな心地は私の好きなベッドだろう。
でも私の部屋のものではないなと直感的に感じる。
多分私の部屋のものよりもふわふわしすぎている。
ではどこの？
その疑問を解く前に、まずそもそもなぜ寝たのか記憶を戻す。
昨日、何だっけ、確か……
クルーウェル先生のもふもふが心地良すぎて寝た。
は？
寝た？
待って嘘、は？
そのことを考えると意識がはっきりしてくる。
目がパッと開いて、勢いよく起き上がった。
「おや？」
「ん？ ああ、起きたのか」
起き上がってから最初に目に入ったのは二人の人影。
部屋はよく知らない場所。
……本当にここどこでしょうか。
パチパチと瞬きをすればはっきりと人影が何か見えてくる。
その人影が誰か分かり、うっ、と小さく声が漏れた。
「ジェイドさん…と……クルーウェルせんせ…い」
眠りに落ちる前の記憶を思い出してしまったため、申し訳なさが湧いてくる。
いやですね、仕方ないでしょう、多分。
あんなもふもふに包まれたら眠りますよ、普通。
「えと、ここってどこでしょう？」
「先生の部屋です」
「は？」
「クルーウェル先生の部屋です」
「はい？」
サバナクローと言われましたか、このウツボさん。
そしてなぜ笑顔でそれを仰っているのか。
ただただ疑問しか出てこない。
「なぜ？」
「オクタヴィネルは残念なことに信用がないので、泊まる許可が……」
「いや、なぜ私をここに運ぶ理由に？」
「あなたの部屋は通れなかったので」
初めて私の部屋の防犯システムを恨んだ日です。
はぁ、と肩を落として下を向くと、双子の一人とは別の方から声がした。
「俺の部屋だったら不満か？」
「いいえ、全くそんなことはないです」
「目が泳いでいますが？」
急にそう言われて、彼を掴んで振る。
裏切りましたね、と言わんばかりの目を向けて。
「ジェイドさん？ 酷いで__ちょっと先生」
「ほぅ？ 不満か、そうか」
「いや先生、本当に不満など無いです、本当に」
しいて言えば朝から魔法薬学の勉強をしたく無いなみたいなぁ気持ちがあるだけで。
そう小さく言えば、
「……明日起きたらプリント十枚」
「」
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凛雪(プロフ) - ヒバナさん» いつか来るってわかってたけども帰れ← お気に入り登録はありがとう← (2020年7月11日 21時) (
レス) id: b7b3ee48e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒバナ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったのと、凛雪の好み詰め込んでんなぁって思ったのとヴィル様出してくれてマジ感謝←お気に入り登録しとくね〜← (2020年7月11日 21時) (レス) id: 4ed4c826df (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» 本当ですか！？ 私もフロイド好きです！ 性格など頑張りますね。 (2020年4月17日 9時) (レス) id: 21ba262ac5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - フロイド好きです！ (2020年4月17日 2時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！ ラギー君です！ 口調とか頑張ってます… 読んで下さりありがとうございます！ (2020年4月16日 16時) (レス) id: 58b35323d4 (このIDを非表示/違反報告)
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