第三十二話、眠気に勝てた日のこと ページ34
「わ、わぁ……先生方……」
「Aさん？ どうされました……か……」
珍しく接客に回っていたアズールが皿を落とす。
ラウンジ内にその音が響いた。
………………
「すみません、ジェイドさん……え？ 先生……来られるのですか……？」
「えぇ、時々来ます。Aさんはこの時間まで残るのは初めてですか？」
「はい……いつも眠気に勝てず……」
「よく裏で寝てますからね」
「気付いていたんですか」
「ええ」
現在時刻９時を過ぎたあたり。
先生方が来店しました。
店長(アズール)自らの先生の接客についています。
こんな時間になると働く生徒も来店する生徒もいないに等しい。
逆にいたら叱られます。
私は残っているじゃないか？
……ですよね、いたら叱られるパターンです。
とか考えている間にいつのまにかジェイドがアズールの手伝いに入っていました。
裏切られました(違う)
どこにいるか？
一応厨房にいる、が、どこかへ行こうにも先生の前を通る必要がある。
先生が来て咄嗟に入ったのが厨房だった。
頼まれた料理を作りに二人が行き来しているのを眺めるだけ。
きっといつか先生は帰るだろう。
……でも私は知ってるんです、人生はそう甘くないことを。
「オ”アァ〜〜……ブナッ」
「」
「ルチウス？」
「」
ふと横を見るとモフモフな黒い猫が一匹。
トレイン先生、ルチウス君を離してはいけないと言いましたよね(言ってない)
あーー終わる、怒られる、無理だ。
そう思ったが、特に何もすることなく帰っていった。
ふぅ、と安心して肩を撫で下ろしたのも束の間。
次の試練が来た。
「あ〜〜疲れた〜〜ってなんで先生がこんなに？」
フロイドさん、マジですか。
「フロイド。少し人手が足りないので手伝ってもらえますか？」
「え〜〜？ ……今オレ気分いーからいーよ」
「それは良かった」
ストップ、アズールさん、え？
絶対に私を見つけたら話しかけて来ますよ、フロイドさんは。
待って私を見つけさせようとしていらっしゃる？
ヘルプ、誰かヘルプ。
そうやって部屋の隅で頭を抱えているとアズールが入ってきた。
視線はこちらに向けていないが、足はこちらを向けている。
私がいることを悟らせないためにだろう。
もしこれがただ単に無視してるのだとしたら私泣きます。
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凛雪(プロフ) - ヒバナさん» いつか来るってわかってたけども帰れ← お気に入り登録はありがとう← (2020年7月11日 21時) (
レス) id: b7b3ee48e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒバナ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったのと、凛雪の好み詰め込んでんなぁって思ったのとヴィル様出してくれてマジ感謝←お気に入り登録しとくね〜← (2020年7月11日 21時) (レス) id: 4ed4c826df (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» 本当ですか！？ 私もフロイド好きです！ 性格など頑張りますね。 (2020年4月17日 9時) (レス) id: 21ba262ac5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - フロイド好きです！ (2020年4月17日 2時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！ ラギー君です！ 口調とか頑張ってます… 読んで下さりありがとうございます！ (2020年4月16日 16時) (レス) id: 58b35323d4 (このIDを非表示/違反報告)
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