第三十話、やはり双子は似るもので ページ32
結局私はラギーさんの腕の中から逃げるのは諦め、
大人しく耳を触らせてもらった。
ジェイドさんの時は慣れてる…はずはないけれど、とても安定していたが、
ラギーさんのは少し不安定でグラグラとしている。
やはり身長のせいなのだろうな、と勝手に理解する。
いや、ただ単にあのウツボさんの兄弟が身長が高すぎるだけ……？
……絶対そうですよね。
ずっと何かをしているだけ、今だとラギーの耳を触っているだけで時間は早く過ぎるらしい。
気付くと辺りの景色が全体的に少し眩しい青を纏っていた。
「ここで降り……」
「大丈夫大丈夫！ これから働くんなら今の内に休んどいた方がいいッスからね」
「あ、えと、でもリー___」
「耳を触れる時間が延びたって思えばいいんスよ」
この前のジェイドさんみたいにラギーはラウンジまで運んでくれるらしい。
おろしてもらうのも諦めてまた耳に触れる。
彼はAが耳を触っているとたまにくすぐったそうに笑う。
その様子を見てAも自然と笑顔になる。
さらにそれを見たラギーもまた笑う。
二人だけのとても暖かくて優しい素敵な空間となっている。
が、その空間もラウンジに着くまでである。
モストロ・ラウンジはウツボとタコの縄張りであるから。
ラギーさん、先に謝ります。
本当にごめんなさい。
逃げるの頑張ってください。
私は注意しかけましたよ……？
「おや、Aさ……」
「あ、やべっ」
ラウンジで私達を出迎えたのはジェイドさん。
そしてAを横抱きにしたまま姿を現してしまったラギー。
ジェイドの顔を見た瞬間にボソッと呟いてからサッとAをおろす。
ジェイドらは既に準備万端で、どこかの誰かさんを待っている様子だった。
完全に遅刻してしまっている。
一瞬、自分以外にも遅れる人がいるのかと思ったが気付く。
今日、いつも準備の遅いフロイドは休みと言われていた。
……自然と、どこかの誰かさんとは私のことになるのだが。
いや、ラギーさんもバイトと言っていましたから二人ですね。
二人で怒られましょうか。いやその前に。
「おやおや、ラギーさん……言い残すことはありますか？」
さて今回も始まりました。ジェイドさん笑顔でキレています。
随分と前に私が言ったこと。
フロイドさんに対してだったか。
【独占欲が強い】
双子の彼にも通用するらしい。
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凛雪(プロフ) - ヒバナさん» いつか来るってわかってたけども帰れ← お気に入り登録はありがとう← (2020年7月11日 21時) (
レス) id: b7b3ee48e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒバナ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったのと、凛雪の好み詰め込んでんなぁって思ったのとヴィル様出してくれてマジ感謝←お気に入り登録しとくね〜← (2020年7月11日 21時) (レス) id: 4ed4c826df (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» 本当ですか！？ 私もフロイド好きです！ 性格など頑張りますね。 (2020年4月17日 9時) (レス) id: 21ba262ac5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - フロイド好きです！ (2020年4月17日 2時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
凛雪(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！ ラギー君です！ 口調とか頑張ってます… 読んで下さりありがとうございます！ (2020年4月16日 16時) (レス) id: 58b35323d4 (このIDを非表示/違反報告)
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