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「ただいま〜」
檜山「ただいま」
母「おかえり〜！」
檜山母「今日父さん達居ないから泊まるよ〜」
私と光成がいつも一緒にいるのと同じように、私達の親同士もしょっちゅう一緒だった。今日のように光成が私の家に泊まったり 私が光成の家に泊まったりする事は日常茶飯事。
親達のダル絡みを避ける為速やかに2階に上がり､ベッドにうつ伏せで寝転ぶとその上から光成が覆い被さってきた。
「ね〜重い！！」
檜山「俺にも癒しが必要」
「何変なこと言ってんの！てかそこで喋んないで」
私の首元に顔を埋めて話すからくすぐったい。
檜山「変なことしてんのはお前じゃん」
「何のこと」
檜山「…アイツとあんま関わんないでよ」
「アイツ…？あの転校生？」
檜山「うん､あの不良くん」
「全然悪い人じゃなさそうだったよ」
檜山「庇ってんの？」
「違うよ。てか今日ほんとに何？熱でもあるの？」
檜山「だって､今まで俺が居ないとこで誰かと仲良くなるとかなかったじゃん」
「別に仲良くなったわけじゃないよ」
檜山「じゃあ何､惚れた？」
「そんなんじゃないってば…」
…普段は温厚な光成が珍しくピリついているこの部屋の空気は､正直言って居心地が悪い。
そもそも､何でそんなに気にするんだろう。
光成が思ってるような関係じゃないから､なんて本日2度目 謎の弁解をして､もうすぐ夕飯が出来上がるであろうリビングへ下りた。
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作者名：夜這 | 作成日時：2023年3月28日 17時
