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黒田「あ､悪ぃ」
「あぁ…」
……大失態！光成だと思うじゃん！
って思ったけど同じクラスなら当たり前に下駄箱も同じわけで…
檜山「A？」
光成の声が静寂を切り裂いた。彼の存在にここまで助けられたのは今日が初めてかもしれない。
黒田「…じゃ俺行くわ､さっきはありがと」
「うん､またあした」
スンッとした表情で一足先に立ち去った彼に冷ややかな目線を送る光成。
檜山「一緒に下りてきたの？」
「ううん､今たまたま会った」
檜山「へえ､挨拶交わすような仲になったんだ」
「なにどうしたの､私に友達出来たら悲しいの？(笑)」
檜山「そんなんじゃねえから(笑)」
あからさまに嫌な顔を作ってみせる光成に1発食らわせといた。
昔から人付き合いが苦手だった私は､いつも光成に引っ付きまわっていた。頭が良くて､スポーツも万能 幅広く友人がいた光成だったけど 私が1人にならないようにいつも一緒に居てくれた。
「光成さ､彼女欲しいとか思ったりするの？」
檜山「俺が彼女なんか作ったらA寂しくて死んじゃうんじゃない(笑)」
「…！そんなことない」
…高校2年生。私には無縁だけど周りは恋愛含め色んな事に盛んになっている訳で… 光成はモテない訳ではないし もしかしたら私のせいで不自由な思いをさせているんじゃないか なんて､実は悩んでいたりもする。
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作者名：夜這 | 作成日時：2023年3月28日 17時
