. ページ9
警察のタケオさんの提案でペアを組む事になった為に、私はユキとミサキちゃんと組み3階を探索する事になった。
「よろしくな!」
「こちらこそ!」「う、うん…」
ミサキさんの笑みにユキは照れながら返事をした。
ユキ、きっとミサキさんみたいなのがタイプなんだろうな…。心の中で苦笑する。
「いやぁ、さっきは助かったわぁ。
ありがとなAさん!」
「呼び捨てで良いよ。
ミサキちゃんこそ、あの状況であんな事言えるのはすごいよ!
だから胸張って良いと思うなぁ」
「ほんま?だとええんけどなぁ…」
困ったようにミサキちゃんが笑う。
かわいいなぁ、とおばさんみたいな事を思いながら私もにこりと微笑み返した。
3階へ上がって、私達が最初に向かった場所は学校の教室のような部屋だった。
思わず顔をしかめてしまう。
あまり学校には良い思い出がない。
だが、貴重な学校生活を自ら棒に振った結果だ。
後悔はしていない…つもりだ。
「姉さん?」
「ん?あぁ、いや…何でもないよ」
ユキに知られてはいけない。
私は誤魔化すように笑って、教室に足を踏み入れた。
だが、踏み入れて早々に再び顔をしかめる羽目になる。
「窓はふさがれてるみたいやな…」
「窓から出るというのはとてもじゃないけど難しそうだね…」
「そうやな…って、Aは何を見とるん?」
「この花、見て」
私は真顔で机の上に置かれた、花瓶に生けられた花を指差した。
「白い花、やなぁ…」
「多分この花、スノードロップだよ」
「スノードロップ?」
ユキの声に私は肯定の意味を込めて微笑んだ。
「うん。この花の花言葉はね…」
次の瞬間、2人の息を詰まらせる音が聞こえた。
「貴方の死を願う、って意味なんだよ」
161人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アヤノ(プロフ) - 鈴錬さん» ありがとうございますー!これから頑張ります^_^ (2018年5月27日 20時) (レス) id: 090e21dff8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - 続編がッ…楽しみすぎるッ…!! (2018年5月27日 19時) (レス) id: 28c60ad67a (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます!!これからも頑張っていきます…!!(≧∀≦) (2018年5月26日 18時) (レス) id: 6c09e3d638 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - アヤノさん>>ありがとうございます!!今回もとても凄かったです!!続き楽しみにしてます! (2018年5月26日 18時) (レス) id: 3a8da8a787 (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - さくらさん» コメありがとうです!これからちょくちょく絡ませていきます…!! (2018年5月25日 7時) (レス) id: 6c09e3d638 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アヤノ x他1人 | 作成日時:2018年5月14日 21時