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「実は昨日、小腹が空いてて、ミサキさんに簡単な料理を作ってもらったんだ」
「あぁ!そうやったな…」
料理。
その言葉に、私はここに来てからロクに何も食べていないことを思い出した。
く、くそう…思い出したらお腹すいてきた。
後で作ろう。
口には出さなかったが。
「その時にキッチンの包丁を使用して調理してもらったんだけど、洗い物は私がする予定だったんだが、その包丁はキッチンの流し台に置いたままにしたんだ」
「……」
「…姉さん?」
「あ、ごめんね。サトルさん、続けてください」
真顔でいたのをユキに心配されてしまった。
取り繕うように微笑んで、続きを促す。
「あ、あぁ。さっき確認したけど、キッチンの包丁は汚れもそのままで流し台にあったから、犯行に使った可能性はゼロだと思うよ」
「そういえば、僕もキッチンで洗ってない包丁を見たよ♪」
サトルさんの言葉はここまでだった。リンタロウ君の証言もあるし、本当なんだろう。
いや、疑ってはいないんだけど。
「じゃあ、キッチンの刃物は凶器の候補から外れたね…」
「それじゃあ、結果的に武器庫のナイフが使われたということになるな…」
「あのさー」
そこ挙手したのはリツちゃんだった。
チラ、と私を見るリツちゃん。
微笑み返すと、リツちゃんは安堵したように話を続けた。
「ワタシとA、ユキナリと、あとタケオさんとサトルさんと一緒にミホさんの遺体を調べてたんだけどさ」
リツちゃんの次の言葉に、皆は愕然とすることになる。
「胸に傷は1つも無かったぞ」
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アヤノ(プロフ) - 鈴錬さん» ありがとうございますー!これから頑張ります^_^ (2018年5月27日 20時) (レス) id: 090e21dff8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - 続編がッ…楽しみすぎるッ…!! (2018年5月27日 19時) (レス) id: 28c60ad67a (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます!!これからも頑張っていきます…!!(≧∀≦) (2018年5月26日 18時) (レス) id: 6c09e3d638 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - アヤノさん>>ありがとうございます!!今回もとても凄かったです!!続き楽しみにしてます! (2018年5月26日 18時) (レス) id: 3a8da8a787 (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - さくらさん» コメありがとうです!これからちょくちょく絡ませていきます…!! (2018年5月25日 7時) (レス) id: 6c09e3d638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アヤノ x他1人 | 作成日時:2018年5月14日 21時