第1話 ページ3
Aside
「…ん、……んっ」
誰かの声がする。
聞き覚えがあるのに、思い出せない。まだ、まぶたは重くて開く気になれない。
だけど。
「…さん、姉さん！！」
「！！！」
だけど、その声があの子の物だと気付いた途端、私の脳は一気に覚醒した。
「……ユキ？」
「…よかった、目が覚めたみたいで。大丈夫？」
「ん、大丈夫だよ」
目の前でほっと息をつく男、霜月ユキナリは私の弟だ。
弟も見たところ異常はなさそうだ。良かった。
「ユキ、ここがどこか分かる？」
「いや…気付いたらここにいたんだ。姉さんは？」
「同じく」
あたりを見回すと、狭い部屋にはどうやら電灯と扉が1つずつしかないようだ。
「ま、ひとまずここから出ようか、ユキ」
「うん」
扉には鍵がかかっている。
だがその扉には「明るい光にこそ、この部屋を出る鍵がある」とある。
もしかしなくても電灯だ。
「いよっ……っと」
背伸びをして電灯に引っかかった鍵を取ると、私はそれで扉を開けた。
「よし、開いたね」
「う、うん」
私達は、そのまま慎重にドアノブを回し外に出た。
・・・
「あ！やっと来たで！」
「こ、これで最後の扉が開きましたね…」
扉を出た先は、かなり広い部屋で、数名の人がいた。
まぁ、これだけ派手に誘拐しておいて即脱出…は流石にないか。そう勝手に納得する私だが、周囲の人の顔には困惑や怯えがうかがえる。
「あなたたちも誰かに連れてこられたの？」
記者らしき女性の問いに、私達は頷く。
「じゃあ…俺たちと同じ状況だということだな…」
どういう事かと、問おうとした瞬間。
不気味な声が部屋に響き渡った。
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アヤノ(プロフ) - 鈴錬さん» ありがとうございますー！これから頑張ります^_^ (2018年5月27日 20時) (
レス) id: 090e21dff8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - 続編がッ…楽しみすぎるッ…！！ (2018年5月27日 19時) (レス) id: 28c60ad67a (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！！これからも頑張っていきます…！！(≧∀≦) (2018年5月26日 18時) (レス) id: 6c09e3d638 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - アヤノさん>>ありがとうございます！！今回もとても凄かったです！！続き楽しみにしてます！ (2018年5月26日 18時) (レス) id: 3a8da8a787 (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - さくらさん» コメありがとうです！これからちょくちょく絡ませていきます…！！ (2018年5月25日 7時) (レス) id: 6c09e3d638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤノ x他1人 | 作成日時：2018年5月14日 21時
