9話 6 ページ17
夢主side
そこからは早かった。いつの間にか到着していた警察の方々によって父さんは逮捕された。
私は、ふと我に返って、パトカーに連れていかれる父さんの所に行った。
『、、父さん、私、、ごめんなさ』
父「間違えだったんだ。」
『、、え?』
父「お前を引き取ったことが、、」
私は不意に父さんの腕に手を伸ばしていた。また抱きしめてくれる事を望んで、、だけど現実は残酷だった。
『いっ、』
バシっと払われた手。父さんは私を睨みつけて一言だけ呟いた。
父「“疫病神”が」
警察「おい、お前!」
そのまま警察の人に連れていかれた父さん。私は言われた言葉が頭の中でリピートされていた。“疫病神”と
『っ!』
三枝「え、Aちゃん!!」
私は何を思ったのか、毛布を再度体にくるめたまま裸足で家を飛び出していた。
痛みなんて感じない、、ただ逃げたかった。父さんが少しでも自分を思っていると思う事が私の精神安定剤だったのに、、。その父さんに拒否られた。
そして、母さんや、施設の人にも言われた言葉、、やっぱり私は“疫病神”なんだ。
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嶋田side
嶋田「いたか!?」
三枝「いえ、見失ったようです。」
嶋田「くそ!」
亜蓮A。父親のところに行ったと思えば手を振り払われて、そのまま走って逃げてしまった。
嶋田「無駄に逃げ足が早い」
三枝「どうしますか?」
嶋田「仕方ない。探すぞ!!」
三枝「分かりました」
父親から拒絶された時、アイツの目から少しだけの光も消えた。あいつが走り出す瞬間の目は闇そのものだった。
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作者です!
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これからもこの作品をよろしくお願いします!
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響樹(プロフ) - 初めまして!更新楽しみにしています👏🏼 (2021年10月3日 16時) (レス) @page36 id: 53b076c6ee (このIDを非表示/違反報告)
夕紀潤(プロフ) - あのー4話が抜けてるのですが…… (2021年8月23日 23時) (レス) id: 965750ff3e (このIDを非表示/違反報告)
セレアス(プロフ) - コメント失礼します。10話の4が抜けています (2021年8月23日 23時) (レス) id: dc784c0fe8 (このIDを非表示/違反報告)
Kanon(プロフ) - 更新キターー! (2021年8月18日 11時) (レス) id: c19e3c07b8 (このIDを非表示/違反報告)
Kanon(プロフ) - やった( ; ; ) (2021年8月7日 23時) (レス) id: c19e3c07b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウルフ | 作成日時:2021年4月6日 13時