七番サマの元○○○は零番 (ページ4)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:9,982 hit

雑談ページ4

"ある所に、魔王に捕まったお姫様が居ました。
お姫様は毎日毎日こき使われ
大変な日々を過ごしていました。
そんな中、王子様が魔王を封印してくれました。
お姫様と王子様は互いに惹かれあって
幸せに暮らしました。"
『……ですか、』
寧々｢うん！今の私にピッタリ！……いつか源先輩(王子様)が可哀想な私(お姫様)を花子くん(魔王)から助けてくれないかしら？｣
『…夢を見るのは自由ですけど、現実見た方がいいですよぉ…大根さん』
寧々｢ダイコッ？！｣

はぁ、黙ってればイケメンなのにワンコさんって可哀想。
それに私の名前は大根じゃなくて、寧々なのに！

『…なんでここに来たんですかぁ』
寧々｢え？｣

拗ねた声色…？

『俺、貴方達のこと消そうとしちゃったんですよぉ？……なんで、ここにいるんですか…てか、どうやって入ってきたんですかぁ？』

寧々｢…ここに入って来れたのは、シジマさんが入れてくれたの、それに、自分の大切なものを見ず知らずの人に壊されそうになったら誰でも怒っちゃうよ？｣

『貴方って

ほんと

馬鹿ですねぇ』
寧々｢えぇ？！｣

ど、どうしてよ！今の所って｢優しいですね！｣
とか、｢足細いですね！｣←って言うところじゃないの…？！

『もし、あの時に噂が無かったらアンタはこの世に居なかったのに。俺は本気で殺そうとしてましたからね？』
寧々｢で、でも…！｣
実際に、殺されてないし
殺されそうっていう実感もないし、
それに＿。

｢花子くんを見た時、少しだけ驚いてたから｣
それを言うとまた、わんこさんは驚いた顔をしたけど直ぐに元の笑顔に戻つてしまった
『そんな顔してました？』
｢うん！…何か、100年くらい会ってなかった顔だったよ？……って、どんな顔か分からないよね？｣

『…素が出てたんか…』
寧々｢何か言った？｣
『いぇ〜？……そんな事よりあの子はいいんですか？』

ワンコさんは犬の人形をくるくる回しながら遊んでたと思ったら、急にピタッと止まってこちらを見てきて、不思議そうに話しかけてきた

寧々｢あの子？｣
『はい。…えぇっと……コウ？でしたっけ？』
寧々｢あぁ！光君ね？…それが、光くん…今日熱出て欠席なの｣
『…ふぅん』
そう言って興味なさげにまた、犬の人形をくるくる回し始めながら『ならお見舞いに行ってきてあげてください…？』と追い出されてしまった。
酷いなぁ、それに今日は週に１度の大掃除の日なのに…あはは

気が遠くなりながらも私は、トイレへと向かうのです