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「っ……ミズチ…」
ミズチは肩にいた
今のが何だったのかわからない
トントンさんの時みたいな幻覚とは違う…
頭がおかしくなりそうで…
いや、考えないままにしよう
四回ノックをした
少しして、扉はガチャリと開いた
「！こんにちは、候補者の…ｯ」
兄さん
「…顔色悪いけど」
メガネの奥から覗く紫の瞳が意地悪く笑う
知らない風に、知った顔で彼は問う
「大丈夫、です」
兄さん
「ッハ、人間如きが強がってんなや」
バンッと人の力が加わっていない扉が独りでに全開となる
そのドアの目線の高さには、人の顔くらいの目玉が付いていた
兄さん
「入るなら死ぬ覚悟で入ればいい
入らないなら、死ぬ覚悟で戻ればいい
人間様には簡単なことや
免れない死をどう回避するか考えてみろ」
冷たい瞳が無感情に此方を睨んで、暗い部屋へ戻っていく
扉は開いたまま
…とてつもない恨みを、見た気がする
トントンさんやオスマンさんの恨みやコネシマさんの恐ろしさを受ける方が
まだまだマシに感じてしまいそうなくらい…
ミズチが静かに体を動かす
まるで止めるみたいに首へ巻き付き、目の前へ顔を出してくる
こういうところ、蛇の筋肉の凄さがわかる
「大丈夫だよミズチ」
目玉が、ぐりんっと此方を見る
「お邪魔します」
兄さん
「邪魔するなら帰って」
「はいよって、言いたかったです」
入ると、カーテンの閉まり切った暗い部屋
まだ隙間から外の明かりは差し込んでいるけれど、遮光カーテンなのかしっかりと暗くなっている
バタンッと扉が閉まり、ガチャガチャと何重の鍵だと聞きたくなるほどの施錠音を立てた
兄さん
「なぁ、何のため？」
「それは…こうして皆さんに許可を頂いてまわっていること、ですよね」
兄さん、と呼んでいいのかな
兄さんは…私を鼻で笑った
本当に、私というか人間が嫌いなんだと分かる
これが…折り返し地点
数の折り返しってより、心の折り返し地点みたいになっている
「…皆さんの、
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シロ(プロフ) - とても面白かったです！続きも楽しみにしてます！！！ (2021年10月16日 22時) (
レス) @page50 id: a4ad6ae738 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます！！！！！更新まってます！ (2021年10月16日 15時) (レス) @page50 id: b410cfc145 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 白瀬妖さん» はい！頑張ってください！ (2021年10月11日 19時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
白瀬妖(プロフ) - mottsarerachizuさん» 楽しんで頂けているのでしたら幸いです。この調子で続けさせていただきます。ご協力ありがとうございます。 (2021年10月11日 18時) (レス) id: 33f684726d (このIDを非表示/違反報告)
白瀬妖(プロフ) - 桜華さん» 改善ページに追加で記載させていただきました。ご協力の方ありがとうございます。 (2021年10月11日 18時) (レス) @page36 id: 33f684726d (このIDを非表示/違反報告)
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