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エーミール
「この先へ？」
「はい…最後に」
夜遅くにはかからないようにしたいから…早めに
それを伝えると、エーミールさんは頷いてくれた
エーミール
「それは大事ですね
けれどもし何かあったら此方へ来てくださって構いませんから
俺は貴方の味方だから」
ね、と笑ったエーミールさんの瞳は、差した日光でオパールのように輝いていた
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
お名前が兄さんと書かれた紙を見て悩む
ステージ7
14ある内の折り返し地点
ここでまさか呼び名に悩まされるとは思っていなかった
「ミズチ…どうしよ」
喋れるはずもないミズチを撫でながら相談する
誰かのお兄さん？
けど、呼び名は…
悩んでいたとき、地震が来た
地震？違う、何か違う
踏んでいる床がまるで波打っている様な感覚
高いヒールを履いて歩いた後、脱いで触れた床のぐにゃっとした感じに近い
けどそれが何度も波打っている
それは、床が物理的に
「何これ…」
ふと見上げた先の廊下は薄暗く奥が見えない
窓の外は黒一色に塗りつぶされている
窓を見て分かったが、壁すらぐにゃぐにゃと波打っていた
突然のことに、何が何だか理解がつかない
しかもまたミズチが消えていた
なんで…
今のこれの原因が、ここの誰かの能力なのは確か…
けど、知らない能力な気がする
応用がきくなら話は別なのかもしれないけれど…
わからない
混乱している私が持っていた紙に突然紫の文字がベシャリと音を立てて現れた
「…『何のため』……？」
ぐちゃぐちゃと音がして…壁に床に切れ目が現れる
その隙間にまた『何のため』と文字がいくつも浮かび上がる
なんだこれ、いきなりなんなの
誰？どうしてこんなことになっているの
こんなホラー演出…
「！！」
グニャグニャ歪んだ廊下の暗い先に浮き出る様に、誰かが立っていた
紫色の何かを首に巻いて、白衣の様な上着を着ている
一見お洒落なその服とは別に、その紫の瞳から向けられる視線はナイフ以上に鋭く…
表情は無だった
？
「なぁ、なんのため？」
その目と、目が合った
瞬間その瞳に吸い込まれる様な気持ち悪さ
同時に景色が勢いよく後ろに流れていって変わる
私は『兄さん』の部屋の前にいた
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シロ(プロフ) - とても面白かったです！続きも楽しみにしてます！！！ (2021年10月16日 22時) (
レス) @page50 id: a4ad6ae738 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます！！！！！更新まってます！ (2021年10月16日 15時) (レス) @page50 id: b410cfc145 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 白瀬妖さん» はい！頑張ってください！ (2021年10月11日 19時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
白瀬妖(プロフ) - mottsarerachizuさん» 楽しんで頂けているのでしたら幸いです。この調子で続けさせていただきます。ご協力ありがとうございます。 (2021年10月11日 18時) (レス) id: 33f684726d (このIDを非表示/違反報告)
白瀬妖(プロフ) - 桜華さん» 改善ページに追加で記載させていただきました。ご協力の方ありがとうございます。 (2021年10月11日 18時) (レス) @page36 id: 33f684726d (このIDを非表示/違反報告)
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