five years ago -13 ページ18
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ランタンは頼りないながらも私と相葉さんの周囲を照らしている。
暖色のライトだったランタンに照らされながら私と相葉さんは毛布らしき布を広げていた。
「ほらAちゃん、おいでってば」
「でも…」
「でもも何もないよ。くっつかないと二人で包まれないじゃん」
おいでおいでと言うように相葉さんが手招きをする。
だけど、結婚したばかりの相葉さんと同じ布に包まるためとはいえ肩を寄せ合うのははばかられてしまう。
「あーもう、えいっ」
「わあっ」
喉から変な声が出た。
腕を伸ばした相葉さんに強引に抱き寄せられる。
かと思ったら肩に布が触れた。
そのまましゃがみ込んでくるりと布に包まる。
「あの、相葉さん…っ」
「やっぱりくっついてる方が温かいよ」
ね？と相葉さんが私の肩を擦った。
近すぎて互いの顔を見ることもできない。
触れあった肩から直接相葉さんのぬくもりが伝わってきてこんな状況なのに頬が熱くなる。
じわじわと熱が身体の奥から湧くけれど、冷えた空気が頬を撫でるだけでその熱を攫って行くみたいだった。
「さむ、い…」
「ほら、フードも被って」
相葉さんが私のダウンのフードをかぶせてくれた。
ぽすりとフードがかぶせられるとその上から頭を撫でられる。
「大丈夫、絶対大丈夫だから」
私の手を相葉さんが擦り続けてくれている。
小さく震える手は今度は紛れもない寒さのせいだろう。
これ以上くっつかないようにしなきゃと思っていたのに、頭が重くなってきて次第に相葉さんの方へと落ちていく。
やがて、頭が相葉さんの肩に触れた。
私よりもずっと広い、男の人の身体。
潤くんより背が高い相葉さんはよりがっしりとしている感じがした。
「Aちゃん？大丈夫？」
「大丈夫ですよ、おかげさまで」
「あんまり大丈夫じゃなさそうだよ」
相葉さんが握る手に力を込めた。
自分で発した言葉なのに力が抜けてきているのが分かる。
「っ、Aちゃん？」
すがるように相葉さんの手を握り返して初めて、私は相葉さんの手も震えていたことに気が付いた。
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iCHiKA(プロフ) - ともさん» ですよね〜。姿がわからないからこそ、みたいなところもありますので想像しながらモヤモヤしていただけたらと思います、笑 (2021年2月28日 22時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 相葉ちゃんの奥さん…めちゃくちゃ気になる(￣▽￣;) (2021年2月22日 22時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» ともさんいつもありがとうございます！ですよねー、私もそう思ってます。いずれ変化もやってくるので、そのときをぜひのんびりお待ちくださいませ。 (2021年2月15日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あぁーもぉー相葉ちゃんを悲しませる様な彼女とは別れちゃえば良いのに！にのちゃんの言うように…相葉ちゃん振り回され過ぎ… (2021年2月13日 8時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年12月25日 12時
