five years ago -10 ページ15
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もう一度頭を撫でると相葉さんはぐるりと物置小屋の中を見渡した。
「まずは明かりが欲しいよね。あるかな？」
「使わなくなったランタンとかならどこかにあるんじゃないかと」
「それ、あっても点く？」
「……とりあえず探してみましょう」
「ま、それもそうだね。じゃあ危ないから俺が探すから、Aちゃんは懐中電灯で照らしてくれる？」
「わかりました」
効率を考えてもその方がいいと判断した私は相葉さんの提案に素直にうなずいた。
この際お客様なのになんて言っていられない。
私が照らした場所から相葉さんは暖が取れそうなもの、明かりになりそうなものを探し始めた。
物置小屋の中には大層雑多なものが仕舞われていた。
ペンションを修理するときなんかに使った工具やペンキから私が子供の頃に使っていたであろうベビーカーや三輪車まで。
完全にうちのプライベートなものばかりだ。
そんな雑多なものたちをどかしていた相葉さんが突然「あっ」と声を上げた。
「ねえAちゃん、これって言ってた工具じゃない？」
「あったんですか？…今」
「うん、今……まあほら、見つからないよりいいかもしれないし」
無理やり笑いながら相葉さんは広いスペースにその工具箱を持ってくる。
中を開けてみると錆びたりしているものから封が切られていないものまで、私には何なのかわからないような道具がぎゅうぎゅうに詰められていた。
「これ、使えるんですか？」
「うんたぶん、半分くらいはいけるよ。…あ、これは使える」
相葉さんは声を弾ませると工具箱の中から一つの道具を取り出した。
ペンチ…いや、ボルトを締めたりする道具かな、私には名前が分からない。
「こっちも、こっちも使えるな。たぶんあの望遠鏡に合ってるやつだし、明日はこれでチャレンジしてみよう」
「よかったです、あって。でも相葉さん、明日って観測日では？」
「あ、そうだった……」
相葉さんがあからさまに肩を落とす。
本当、私よりも相葉さんの方が無邪気で子供みたいな反応なのに。
この人は私よりずっと年上で大人の男の人だ。
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iCHiKA(プロフ) - ともさん» ですよね〜。姿がわからないからこそ、みたいなところもありますので想像しながらモヤモヤしていただけたらと思います、笑 (2021年2月28日 22時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 相葉ちゃんの奥さん…めちゃくちゃ気になる(￣▽￣;) (2021年2月22日 22時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» ともさんいつもありがとうございます！ですよねー、私もそう思ってます。いずれ変化もやってくるので、そのときをぜひのんびりお待ちくださいませ。 (2021年2月15日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あぁーもぉー相葉ちゃんを悲しませる様な彼女とは別れちゃえば良いのに！にのちゃんの言うように…相葉ちゃん振り回され過ぎ… (2021年2月13日 8時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年12月25日 12時
