four years ago -14 ページ18
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「Aちゃん彼氏いたもんね。どう？仲良くやってるの？」
「あー……それは…」
私は一瞬固まって答えに詰まる。
曖昧に言葉を吐き出したからか相葉さんの顔が心配そうなものに変わった。
「上手くいってない、の？」
聞き辛そうに私に問いかける相葉さんに私はなるべく明るい声で答える。
「いえ、この間別れました」
「え、別れたの？」
相葉さんがハッとしたように私を見た。
ぱちくりと目を瞬かせた後申し訳なさそうに眉を下げるのを見て私は笑顔を浮かべて見せる。
「大丈夫ですよ、別に。よくあることじゃないですか」
「そうだけど……喧嘩でもしたの？」
心配そうな顔のまま相葉さんは言う。
やっぱり、親戚のお兄さんに話を聞いてもらっているみたいだ。
翔くんと言い相葉さんと言い、いつの間にか家族が増えてきている気がする。
「うーん……どちらかというと自然消滅って感じですかね。彼、東京にいるので」
「そっか、上京してるんだっけ」
「はい」
「遠距離上手くいかなかったの？」
「まあ…そんなとこです」
私はあいまいに笑った。
当たらずとも遠からずと言ったところだし、間違ってはないだろう。
「それでよかったの？」
「はい。……たぶん、その程度だったんですよ私も。学生なんてそんなものじゃないですか」
まさか相葉さんの誕生日をめぐって喧嘩しましたなんて言うわけにはいかない私は、適当な言葉で話を濁した。
いたって普遍的なことだし、相葉さんもそれ以上詳しく突っ込んでくることもなかった。
私が奥さんと上手くいってますかと切り出せないのと同じようなものかもしれない。
「それより、物置小屋着きますよ」
「……うん、そうだね」
まだちょっと心配そうな目をしてたけど、相葉さんは切り替えるように息を吸う。
そして物置小屋の扉を勢いよく開けた。
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iCHiKA(プロフ) - 喜美さん» コメントありがとうございます！1年前の時点ではSさんとのこんな日々になっております。Aさんがどうするか、どうなるかは、もうしばしお待ちいただきますが、お楽しみいただけたら嬉しく思います。引き続きよろしくお願いいたします！ (2021年7月14日 20時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» そうなんです、ちょっとわかりづらい構成ですみません。のんびりと引き続きお付き合いよろしくお願いします！ (2021年7月14日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
喜美(プロフ) - 毎回楽しみにしています。おー！翔ちゃんと？いやいや、どうなるのかな…続きを早く読みたいです！ (2021年7月14日 1時) (レス) id: b4e19f43f3 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あ…そーゆー事なんですね(￣▽￣;)先走っちゃいました（≧∇≦）ﾃﾍﾍ (2021年7月12日 22時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» 驚かせてすみません！この年はAさんの登場まで少しあるので、今しばしお待ちください。2年前の最後にAさんとは色々ありましたしね、その後ヒロインちゃんの日々はこのように変わりました。このあとAさんがどうするかは、もうちょっと先なので見守ってください！ (2021年7月12日 21時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2021年6月7日 22時
