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6話 ページ6

私が落ち着くまで小日向くんは戻らなくていいよと言ってくれて、今は体育館の横の階段で座っている


若干沈黙気まずい、なんて思ってると小日向くんからその沈黙を破った


「ねぇ、聞いてもいい?」


そう言われてなんだろうと思ったけど別に聞かれて困るようなことは特にないからいいよ?とか返す


「なんで他の人は下の名前で呼んだりあだ名で呼ぶのに僕だけ小日向くんってずっと苗字なの?」


そんな質問でへ?と抜けた声を出してしまった

なんだもっとぶっつけた質問かと思った


「なんでって、みんななれてくと同時に私に対してラフに話すようになったり呼び方変わっていったから、私も変えたけど小日向くんずっと工藤さんって呼んでるし距離保たれてる気がしたから、あんまりそーゆー距離縮められるの嫌なんかなぁ彼女でもあるんかなぁって思って?」


そう言うとえぇ!?そーゆーこと!?なんて大きい声で言う為、え?うん?って返せばなんだ、全然悩むことなかったな
なんて言う


「じゃあ僕まどかって呼んでいい?」


「全然!いいよ〜好きなように!」


そう言うと小日向くんは私の顔をじっと見つめる


「え、なに!?小日向くん、私の顔に何かついてる!?」


「違う、まどかは僕のことどう呼ぶ?」


そうきょとんとした顔をされ、なんかグッときた


「じゃあほずみんで」


そう言うとちょっと悲しそうなけど嬉しそうな顔をした


「じゃあこれからはもっと距離縮めていかないとね!」


そう言って立ち上がるほずみんに疑問を持っていると


「じゃあそろそろみんなの所帰ろっか」


そう手を差し伸べられる

その手を取り私も立ち上がり、そうだね、本当にありがとうと言う


「トリックの物持ってかないと」


「そうだそれを取りにきたんだったね!」


そう言って倉庫の方に歩き出すと同時にほずみんは後ろを振り返って


「ちなみに彼女いないから!」


と言った

なので私も負けじと


「私も彼氏いない!!」


と言うとなぜかまた苦笑いをほずみんはした

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作者名:Window | 作成日時:2024年2月20日 19時

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