3話 ページ3
金髪の少し可愛い顔立ちをしている子
小日向穂積くんだ
私と一緒でトリックが得意な子
そんな子にいま真正面に想いをぶつけられてる
「一緒にストライドやろう」
ごめん全部盗み聞きしてた、と申し訳なさそうな顔をして、久我さん一人じゃ心配で〜とちょっと冗談混じりのネタを言った
私はと言うと呆気を取られてしまっている
ぼーっとしてると小日向くんがもう一度こっちをちゃんとむきなおした
「多分そんな恐怖を経験してたらもう一度やるって言う言葉はきっとそんな簡単じゃないと思う」
だからこうやって見るだけで自分の気持ちを抑えてたんだよね
そう小日向くんに言われてなんで図星なんだろうって思った
「でも僕たちと一緒なら、進む一歩を誰かと一緒なら1人よりも怖くないはず」
「でも、私前みたいにもう走れないし」
なんて言い訳にしか過ぎないことを言えば小日向くんは笑った
「そんなん僕と一緒に走ればブランクなんてとっくになくなるよ!」
やりたいでしょ?
そう最後に聞かれて私の答えをだすには時間はかからなかった
「やりたい、またストライドやりたい」
そういうと久我さんと小日向くんは顔を合わせて笑って、私の手を引っ張った
「じゃ!早速!!いこう!!」
「えっちょっまって!!」
「待たない!」
そう言って走り出した小日向くんに後ろからちゃんと走って追いかける久我さん
ちょっと強引だけど。それがなんか嬉しかった
そして着いたのは校庭
「皆んな〜!!!」
そう言って小日向くんが声をかけるとそとで走ってた皆んながこちらに集まってきた
「小日向氏!どこに行ったかと思えば!」
「お!もしかしてそいつが」
門脇くんに支倉さん八神くん、桜井さんに藤原くん
「工藤さん久しぶりです」
「久しぶり藤原くん」
藤原くんおっきくなってんなぁすごい
そんなことを他所に小日向くんが私の手を離してみんなのところへ行きこちらに振り返った
「ようこそ!方南ストライド部へ!!」
ここから私のまたストライド生活が始まるんだ
「よろしくお願いします」
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作者名:Window | 作成日時:2024年2月20日 19時