13話 ページ13
正直な話、対戦高が白川校になったことは驚きと不安でいっぱいだ。
けどこの人たちなら、方南のみんななら心配なんてしなくても安心して走れるって私は思ってる
だからこそ私の復活戦にはちょうどいいんだ
そう思いながら今日の部活の日誌を書き終えて荷物をまとめて帰ろうとしたときにガタッと物音と同時に、まどかと名前を呼ばれた
「ほずみん」
いつもとは違うちょっと真剣な顔で私の前に膝をついて座った
「本当にきつかったら言うんだよ、僕がいつでも助けるし、みんなもきっとやるぞとは言ってるけど心配してる」
そう言って私の手を取ってあやすようにする
「ほずみん、わかってる、大丈夫だよ」
わかってる皆んなが裏切らないことは、でも1%の可能性があったら、その1%になっちゃったら
怖い
「まどか、こないだの電話ちょっと聞いちゃってた」
「え?」
「だからこそ言うけど、僕は絶対に裏切らない、まどかが過去に何があったかはまだ僕にはわからないけどそれでも言える」
そう言って手に力がギュッと入った
「まどか、付き合って欲しい、好きなんだまどかのこと」
私の目をじっと見つめるほずみんに目を逸らすことができない
「返事は今じゃなくてもいい、3日後の試合前には返事欲しい」
それだけ言ってほずみんは部室からかえっていこうとする
「待って、穂積!!」
「え、な、ま」
「自分だけ言って帰るなんて酷いんじゃない?」
私が笑うと穂積は顔を真っ赤にしてこちらを向いた
「穂積私も好きだよ、だからこそ私の過去を知って幻滅してほしくない、だから怖い白川校と戦うのは、、」
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作者名:Window | 作成日時:2024年2月20日 19時