8話 ページ8
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鉢「まぁそれだけ切羽詰まっていたのだろう。」
不「6年生たちと勘右衛門は今、
この城の忍者として動いているよ。
僕達はこれから地下牢の鍵を奪ってきり丸を助けに行こう」
久「鍵は庄左ヱ門が見つけたからな」
久々知先輩につられて庄左ヱ門を見ると、
えへへと庄左ヱ門が照れくさそうに頬をかきながら
その左手の中には鍵が乗っていた。
庄「鍵はお殿様の袖の中にありました。」
その一言であの人の考えはだいたい分かった。
敵の中に6年生たち味方が入っていることが分かったし、私たちは比較的自由に動くことが出来る。
『……あの、きり丸のことは、
先輩と庄左ヱ門に任せていいですか?』
竹「……なにするんだ?」
また変なことを言い出すのかと少し睨みつけてくる竹谷先輩。
私は仮面を取ると、先輩たちの目を見た。
『私は、この城との事を自らの手で終わらせてきます。』
私の言葉に反対する人はいなかった。
私はしゃがみこんで庄左ヱ門と目を合わせる。
『……庄左ヱ門くん。
今回は君が来てくれて本当に助かったよ。
ありがとう。……きり丸くんのこと、頼んだよ?』
私はそう言って微笑むと、
私の言葉に違和感を持った庄左ヱ門くんは
眉を顰めた。
しかし私は何かを言われる前に仮面を被り、
その場から立ち去った。
ーーーー
庄「……さっきの言葉…、
もしかしてAさん。
…戻ってこない気じゃないですよね…」
不「ま、まさか〜」
鉢「まっ、逃げるのなら捕まえるまでだ」
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小桜(プロフ) - とても面白かったです! 心が震えるようなストーリーで、何度もわくわくしながら読みました。この後、夢主ちゃんはどうなったのか……とても気になるところです! 最高の作品をありがとうございました! (2022年5月4日 17時) (レス) @page18 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
Ashlee(プロフ) - これ続きがとても気になります。主さんが書く気があるのならば、親の真相を見つけて学園に帰ってくるみたいなのを書いてほしいです (2022年4月24日 20時) (レス) @page17 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白い太陽 | 作成日時:2019年9月8日 18時