7話 ページ7
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竹「どれだけ心配したと思ってるんだ!!」
近くの部屋に入るなり、竹谷先輩は大きな声でそう言った。
竹「Aの事だから助けに行くだろうと予測はしていたが、なぜ俺たちを頼らない」
『……これは、私の問題です。
関係の無いみんなを巻き込みたくないんです』
2人から目を逸らしてそう言うと、
一瞬だけ目のあった庄左ヱ門は、
何だかとても悲しそうな顔をしていた。
……なぜそんな顔をするの?
久「……たった数日間の仲だけどさ?
そんなに俺たち、信用できない?」
『そ、そんなことは…』
言葉を濁していると、
庄左ヱ門が急に顔を上げた
庄「僕は!Aさんはもう大切な1人の先輩だと思っています!!
同じ忍術学園の生徒だから、それだけで助ける理由になると思います!!巻き込まれるなんて上等ですよ!!Aさんが思うほど忍術学園の先輩たちも弱くはありません!!」
熱くなりすぎた庄左ヱ門の声に、
外にいた人が反応した。
咄嗟に屋根裏へ登った。
『………すみません。きり丸が攫われたのは私の落ち度です。なので、私の手で終わらせようとしたのです。』
そう言って俯いた私の頭を誰かが軽く小突いた。
びっくりして振り返ると、同じ顔が2人居た。
鉢屋先輩と、不破先輩だ。
鉢「ばーか、後輩の失敗の尻拭いをするのが先輩の仕事だろ?全て自分でしようだなんて思うなよ」
不「Aはもう1人じゃないんだからね」
2人がいることにビックリし、
まさか5年生みんな来ているのではないかと思っていると、不破先輩がついでにと言って、
不「さっきAを蹴飛ばして外に出したのは
潮江先輩だよ」
と言った。
え!?6年生まで来ているの!?
ていうか、潮江先輩の気配に気付けなかった…。
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小桜(プロフ) - とても面白かったです! 心が震えるようなストーリーで、何度もわくわくしながら読みました。この後、夢主ちゃんはどうなったのか……とても気になるところです! 最高の作品をありがとうございました! (2022年5月4日 17時) (レス) @page18 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
Ashlee(プロフ) - これ続きがとても気になります。主さんが書く気があるのならば、親の真相を見つけて学園に帰ってくるみたいなのを書いてほしいです (2022年4月24日 20時) (レス) @page17 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白い太陽 | 作成日時:2019年9月8日 18時