6話 ページ6
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氷雨side
障子を突き破り、外へ放り出された私は、
既のところで受身を取ったことにより、
あまり衝撃を受けなかったが、攻撃を受けた腕がジンジンと痛む。
私は城の壁を一蹴りして、
速さを落とすと、近くの屋根に手を置いて、一回転し、着地した。
上からは何人もの忍者が来ているのが見えた。
私は急いで近くの窓から再度城内へ入ると、
小さな隙間に隠れた。
「くっそー！！どこいった！？」
「体力がなくても流石に無抵抗で落ちたりはしなかったな…」
「もっと下に落ちたか？」
「もう逃げたんじゃないのか？」
「念の為もっと探してみよう！！」
近くに気配がなくなったことを確認し、
私は一息ついた。
しかし、このままここにいるわけには行かない。
一緒に来ていた庄左ヱ門だって、いつまでもあそこにいてはいつ見つかってもおかしくは無い。
しかし分からないな……。
なぜさっきの忍者は私を蹴って外に飛ばしたりしたのだろうか、
普通ならあのまま体力を減らし、とどめを刺すはずだ。
外に出して、逃がしたら元も子もないわけだし…
敵の忍者の謎の行動に疑問を持ちながらも、
取り敢えず庄左ヱ門と合流するために静かにその場をあとにした。
ーーーー
不意に近づいてくる気配。
数はざっと２,３人。
私は角の壁に張り付いて、気配が近づくのを待つ。
そして、角から現れた影の首元に瞬時に苦無を当てる。
庄「……っ！！Aさん！！」
私が苦無を当てた人物の後ろから庄左ヱ門の声が聞こえた。
捕まってしまったのかと思いながら、
苦無を当てている人物に目をやると、
『！！久々知先輩！？』
テングタケの城に仕える武士の格好をした
忍術学園の5年生、久々知先輩だったのだ。
竹「俺もいるぞっ！」
もう1人は同じ5年生の竹谷先輩だった。
『ど、どうしてあなた達が…？』
慌てて苦無を首から離し、
2人を見ると、2人は、取り敢えず移動しよう と、
近くの襖を開けて、中に入っていった。
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小桜(プロフ) - とても面白かったです！ 心が震えるようなストーリーで、何度もわくわくしながら読みました。この後、夢主ちゃんはどうなったのか……とても気になるところです！ 最高の作品をありがとうございました！ (2022年5月4日 17時) (
レス) @page18 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
Ashlee(プロフ) - これ続きがとても気になります。主さんが書く気があるのならば、親の真相を見つけて学園に帰ってくるみたいなのを書いてほしいです (2022年4月24日 20時) (レス) @page17 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白い太陽 | 作成日時：2019年9月8日 18時
