4話 ページ4
.
庄左ヱ門の後ろを走りながら周囲を警戒する。
テングタケ城の領地へ入った頃、
気味の悪い赤色の満月が真上に来ていた。
庄「ここが、テングタケ城…。」
岩陰に隠れながら観察をする庄左ヱ門。
私は木の上に立ち、城を見た。
変に静かだ。きっとあちら側も私が来ることが分かっているはず。
警戒しながらも二人で城の中へ入った。
『庄左ヱ門。』
城の屋根裏へ入り込んだ時、
私は庄左ヱ門を呼び止めた。
振り返った庄左ヱ門に私は2つの催涙弾を渡した。
庄「……これは」
『催涙弾。言わば目潰しだ。
使い方は習ってるよね。いざと言う時のために持っていて。』
庄「はい。」
庄左ヱ門の返事を聞いて、私は殿の部屋を目指した
ーーー
「やっと来たか。待ちくたびれたぞ?
さあ、久しぶりに顔を見せるのじゃ」
部屋の屋根裏へ来た時、殿の声が聞こえた。
私は1度庄左ヱ門を振り返ったあと
素直に下へ降りた。
『……お久しぶりです殿。』
「ふふふ、まだ面は使っておったのか。」
『……早く人質を返していただけませんか』
「良いではないか、折角の再開じゃ、」
もっと楽しもうぞ
と、殿が言ったと同時に、四方から忍者が現れた。
「こいつらの中に1人だけ地下牢の鍵を持つ者がいる
そいつから鍵を奪えたならば、そこからは自由にするが良い。まぁ、攻撃はし続けるがな?」
なんとも卑怯な方法。
……しかし、それしか方法がないのなら、
『……することは一つだけ!!』
私は苦無を構えて走り出した。
ーーー待っててきり丸。
死なせたりなんかしないから!!
46人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小桜(プロフ) - とても面白かったです! 心が震えるようなストーリーで、何度もわくわくしながら読みました。この後、夢主ちゃんはどうなったのか……とても気になるところです! 最高の作品をありがとうございました! (2022年5月4日 17時) (レス) @page18 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
Ashlee(プロフ) - これ続きがとても気になります。主さんが書く気があるのならば、親の真相を見つけて学園に帰ってくるみたいなのを書いてほしいです (2022年4月24日 20時) (レス) @page17 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白い太陽 | 作成日時:2019年9月8日 18時