マネージャーは猫が好き

24匹 ページ24

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A side




白井「ただいま戻りましたー」




めいちゃんと一緒に食堂へ入ってきた仁花ちゃんはどこか疲れた表情をしていた


清子さんたちが2人にお礼を言っている時も顔は笑っているのだが、
どこか悲しんでいるような雰囲気の仁花ちゃんのことが気になり

さりげなく近寄った


今のさり気なさは有名女優の演技顔負けだったと思う。




『仁花ちゃんなんかあった？』




机を拭いている仁花ちゃんに小声で話しかけた

直球過ぎたと思ったが、声に出してしまったものはもう後戻り出来ない


私の存在に今気づいた様でとても驚いている彼女の次の言葉をじっと待つ




谷地「え…あ…、いやっ、……そのっ…
わ、わたしっ！食器の用意しますっ！！」

『えっ！？あっ！仁花ちゃん…？』



動揺した様子の仁花ちゃんは
大声で食器の用意する宣言をすると



今まで持っていた台拭きを渡し

顔を逸らして走っていってしまった


……え、まさか本当に私嫌われた…！？
顔も見れないほど！？




ショックを受けながらも仁花ちゃんに渡された台拭きで机を拭いていく




白井「Aさんっ！お手伝いしますよ！」

『え？あぁ、ありがとう！』




でも仁花ちゃん？

何故か私って嫌ってる人にほど
構いたくなる性格なの


めんどくさいことは百も承知！！


だから悪いけど
これから構い倒すから

覚悟しててね？



白井「……。」

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