11話 ページ12
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ある部屋の中、
白い布団に死んだように眠る一人の少女がいた。
少女の体には沢山の包帯が巻いてあった。
そこへ、屋根から音もなく降りてきた、大男。
雑渡昆奈門は、静かに眠っている少女の隣に座った。
ズズ〜〜〜
先程まで音のなかった部屋に、
雑渡昆奈門の、雑炊をすする音が響いた。
少女の長いまつ毛が揺れて、
パッと目を開いた少女は、自分の隣に座り、
何かを啜る大男を見て、飛び起きようとしたものの
それは、雑渡昆奈門が首にあてたクナイによって出来なかった。
雑「君は今大怪我を負っている。
その状態ではろくに動けないでしょ？
私達は何もしないから安心しなよ」
そんなことを言われて安心出来るわけない少女は
キッと雑渡昆奈門を睨むばかりだった。
雑「…ふーん、舞狐のお面の下の顔はこんなに可愛らしかっただなんてねー」
その言葉に、いつもより視界が広いことに気付き、
自分がお面を被っていないことを理解した。
『……っ、何が目的だ！！』
殺気を隠すことなくそう言うと、
雑渡は、怖い怖いと笑いながら、
雑「別に目的なんてないよ。
目の前で倒れた子供を助けてあげただけだって」
相変わらず睨み続ける少女に、
ため息をついた雑渡は、部下を呼んだ。
近づいてくる気配に、入口を睨む少女。
襖を開けて入ってきた雑渡昆奈門の部下、
諸泉尊奈門は、少女の殺気に一瞬怯んだ。
諸「組頭、食事を持って参りました。」
雑「あぁ、ありがとう。」
お粥の乗ったお盆を床に置いた諸泉は、
部屋から立ち去ろうとしたが、
それは、雑渡昆奈門に止められた。
雑「私より歳の近い尊奈門の方が話しやすいでしょ？」
そう言われ、部屋に二人きりにされた諸泉は、
唖然としたまま、雑渡昆奈門が出ていった襖を見つめるのだった。
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静樹 - 返事、ありがとうございます！白い太陽さんの作品はどれもとても面白いので応援しています！出してくれたら直ぐに見ます！頑張ってください！ (2021年8月12日 0時) (
レス) id: c152cab7f1 (このIDを非表示/違反報告)
白い太陽(プロフ) - 静樹さん» すみませんっ！あまり伸びなかったので消してしまいました＜(_ _)＞でもこうやって見ていただいていたことが知れて嬉しかったのでいつかまた出そうと思います！内容は少し変わりますが、宜しければ見てくださいね！ (2021年8月9日 15時) (レス) id: 00650487f2 (このIDを非表示/違反報告)
静樹 - あの、前あったツイステと忍たまの小説どうなったんですか？続きが気になります！ (2021年8月5日 23時) (レス) id: c152cab7f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白い太陽 | 作成日時：2019年8月22日 6時
