12話 ページ13
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諸「……えっと、私の名前は、諸泉尊奈門だ。
君はなんて言うんだ?」
そう尋ねる諸泉だったが、少女はそっぽを向くばかり。なんとなくは分かっていたため、引きつった笑顔のまま、次の作戦に出た。
諸「これ、私が作ったんだぞ?
お粥、君、すごい怪我だし、エネルギーが必要だろう?」
そう言ってお粥を差し出す諸泉。
少女はチラリとお粥を見るも、また、顔を背ける。
諸「毒など入っていないぞ?」
そう言って一口食べて見せるも、
そちらを見もしない。
諸「組頭たちは、君に危害を加えたりはしない。
だからそんなに怖がらなくていいんだぞ?」
『怖がってない!!』
声を上げてそう言う少女に、
驚く諸泉。少女は続けて口を開いた
『もう私に構わないでよ!!殺すならさっさと殺してよ!!変な気遣いは無用よ!!』
傷口が痛むようでお腹を抑える少女。
諸泉は、真剣な目で少女を見つめた。
諸「…私達は君を殺さないし、殺させない。
君が動けるようになるまでは、全力でテングタケから身を守ってあげる。動けるようになってからまだ死にたいのであれば勝手にしろ。……でも、私達は君を生かすよ。」
目を見てそう言われた少女は、
緊張が解けたのか、はたまた体力の限界なのか、
パタリと倒れて眠ってしまった。
急に倒れた少女に、声をかけようとした諸泉は、
雑渡によって止められた。
雑「よくやったね尊奈門。」
諸「……組頭。彼女は一体何を経験してきたのでしょうね…」
雑「…さぁ、」
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静樹 - 返事、ありがとうございます!白い太陽さんの作品はどれもとても面白いので応援しています!出してくれたら直ぐに見ます!頑張ってください! (2021年8月12日 0時) (レス) id: c152cab7f1 (このIDを非表示/違反報告)
白い太陽(プロフ) - 静樹さん» すみませんっ!あまり伸びなかったので消してしまいました<(_ _)>でもこうやって見ていただいていたことが知れて嬉しかったのでいつかまた出そうと思います!内容は少し変わりますが、宜しければ見てくださいね! (2021年8月9日 15時) (レス) id: 00650487f2 (このIDを非表示/違反報告)
静樹 - あの、前あったツイステと忍たまの小説どうなったんですか?続きが気になります! (2021年8月5日 23時) (レス) id: c152cab7f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白い太陽 | 作成日時:2019年8月22日 6時