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「A、何見とるん？」
『アルバム。…はぁ、トントンがトントンしてトントンしてる』
「ちょっと何言ってるか分からないですねぇ…」
家に帰ると机の上でたくさんの本と睨めっこしているのが珍しくて声をかけるとパッと顔を上げた彼女は謎の暗号のような言葉を繰り返す。
落ち着くように言えば高校時代の僕が若いとのこと。やかましいわ。
『私達が付き合って…もう6年？早いもんだね』
「せやなぁ」
『あの時のトントンは初々しくて可愛かったなぁ』
「せやなぁ」
せやなぁ星人なのか、それしか言えへんのか、クソ雑魚やん。
焦る僕とは正反対に彼女は気にせずアルバムを捲る手を止めない。
「…今日、ホワイトデーやで」
『んえ？あ、そっか付き合って7年だったね』
「…せやから、いい節目やん？」
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「結婚、しませんか」
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『………』
返事は無かった。
だけど焦りなどしなかったのは彼女が見ていたアルバムを放り出して僕の胸に飛び込んできたからだろうか。
『…わたし、料理できないです』
「おん、知っとる」
『魚を焦がすことしかできなくて、お野菜も大きさがばらばらになっちゃうし湯煎していたチョコはいつの間にかお湯と混ざっちゃたりしまいます』
『……そんな、そんなわたしでも、いいんですか…？』
「…Aがええねん」
薬指に指輪をはめると遂には彼女は泣き出してしまった。
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青年A(プロフ) - 闇ちょこさん» 前作よりありがとうございます！knさんのお話めっちゃしんどいですよね…！私達でなく、全裸待機をされた闇チョコさんもどうか体調にはお気をつけて！ (2021年3月14日 16時) (
レス) id: 83ce93a423 (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - あ、あぁぁ…(死)h.tとかk.nのお話ェ…切な……でも好き…((((バレンタインから読ませて頂いておりました！！全裸待機してた甲斐がありました！！(青年Aさんも伊玖さんも)好きです！！！(遺言)お二人とも体調には気をつけて更新頑張って下さい！！応援してます！！！ (2021年3月14日 15時) (レス) id: c4d9600a7c (このIDを非表示/違反報告)
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