女の子6人 ページ7
子供達と一緒に歌っていれば、院長先生が1人の男の子を連れて入ってきた
見た目、私やミカと同じくらいの年齢だ
私の周りにいた子供たちは先生とその男の子の前に集まっていく
私も一足遅れて行き、ミカの隣で立ち止まる
院長「はい皆さん、今日また新しい家族が加わりました 優一郎君です 仲良くしてあげて下さいね」
ミカ「はーい!」
ミカが元気よく返事をした
しかし、優一郎――優ちゃんは黙っているままだった
私たちを警戒してるような表情だった
☆彡☆彡
優ちゃんが荷物の整理を始めたとき、ミカが小さい子たちと手を繋ぎながら優ちゃんに話しかけた
ピアノの椅子に座りながら2人の会話を聞く
優ちゃんの話を聞く限り、彼は両親と上手くやっていけてなかったらしい
母親が『悪魔の子だ』と言ったことは少し気になったが、私はそんな事よりも家族が増えたことが嬉しかった
私はピアノに両手を置いた
そして、鍵盤を次々に叩いていく
皆の視線が私に向いているのが分かる
私がピアノを弾くのは、百夜孤児院の皆にとっては当たり前のこと
私の演奏をBGMのように一日を過ごしていくのが普通なのに、なぜ今日に限って皆が私に注目するのか
答えは明白だ
私がいつもは弾かないようなハイテンポで、8分音符や3連符、時々16分音符も入るような盛り上がる曲を弾いているからだ
最後の1音を演奏し終わり、ふぅと息を吐く
ワンテンポ遅れて、子供たちがわらわらと集まってくる
皆が、『すごいね!』『もういっかい!』と言ってくれる
すると、まだ警戒したような表情で近付いてくる優ちゃん
「どうしたの?優ちゃん」
優「…お前、ピアノ弾けるんだな」
「え?何?そんな事?まあピアノ習ってたしね…
って私はユキ!"お前"じゃない!」
優「何だって良いだろ」
「良くないよ!大切な名前なんだもん!」
優「あっそ」
優ちゃんの方から話しかけてきたのに反応が冷たい
やはりまだ警戒しているらしい
ならば1つ手を試そう
「まあ良いや…
あ、優ちゃんもピアノ弾く?」
優「は?いや、俺はピアノなんて1回も…」
「良いの良いの!優ちゃんならできるよ!
ほら、ここ座って!」
私は自分が座っている椅子から降り、優ちゃんを半ば強制的に座らせる
「じゃあまず基本的なことから教えてあげる 分からなかったらじゃんじゃん質問してね!」
私はその日1日、子供たちの相手もしながら優ちゃんにピアノを教えた
ラッキーキャラ
斉藤
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シラ(プロフ) - サイみーさん» そうなんですね! おめでとうございます! (2019年1月22日 18時) (レス) id: c3d2b51e4d (このIDを非表示/違反報告)
サイみー - わぁい優君と誕生日一諸だぁ (2019年1月20日 16時) (レス) id: f6b90ec6a7 (このIDを非表示/違反報告)
シラ(プロフ) - 抹茶さん» 楽しんで頂きありがとうございます! 私も今週テストです(笑) (2018年11月28日 0時) (レス) id: c3d2b51e4d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - 読むのが楽しくなります! それはそうと、期末テストがやばい…。 (2018年11月27日 18時) (レス) id: 41026da5dd (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - シラ@サブさん» 判りました!楽しみにお待ちしてます (2018年11月17日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白(あきら) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homepagedayo/
作成日時:2018年8月9日 20時