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少年33人 ページ34

Micaela side

ミカ『行けよ早く!馬鹿!』

そう言った後、優ちゃんはサングィネムを脱出した

ミカ『よ……良かった……優ちゃんだけでも、逃げれたら……僕は……』

血が流れ出て、頭がぼうっとする中、女の吸血鬼が現れ、僕に『生きたいか』と聞いてきた

僕は拒否した

が、その吸血鬼は僕の答えを無視して、僕に血を飲ませた




それから早3年

あの時気絶していたユキは、フェリドが特別な部屋に移動させた

何でも、常に特殊な薬が部屋中を満たしているのだとか

その特殊な薬とは、人を深い眠りにつかせ、眠りについた人は心臓以外の筋肉の働きが著しく弱くなる、――つまり、体が動かない――というものらしい

そして、今僕は、ユキが眠っているその部屋にフェリドと向かっている

フェリド「さあ、ここだ」

なんとその扉があったのは、複雑ないくつにも分かれている、人がぎりぎり2人通れるかというような道を進んだ先だった

地図がなければ道に迷ってしまいそうだ

……それはフェリドがいなければの話だが

フェリドはここまでの道をすべて覚えているようで、ほとんど明りがない道を迷いなく歩いていた

フェリド「君が開けるかい?」

ミカ「……ああ」

この先にユキがいる

そう考えると、緊張でなのか手が少し震える

僕はそれを無視して扉を開けた

部屋の中は広すぎず狭すぎずという広さで、全体が白でまとめられていて、清潔感があった

天井には柔らかいが明るいライトが付いている

部屋の左にはクローゼットやテーブル、鏡などが置かれおり、整えられている

そしてその反対側には、ベッドが1つあった

ベッドの脇には小さなテーブルがあり、そこには1つの器が乗っていた

恐らくその中に薬が入っていているのだろう

ベッドの上には人が1人眠っている

僕は考えるよりも先に体が動き、その人の近くにまで行っていた

3年前より何センチも伸びた身長

白い髪、日焼けをしていない肌、真っ赤で潤いを保った唇、長い睫毛

……傷1つない首筋

ミカ「っ……」

喉がごくりと鳴る

フェリド「どうです?これが3年経って成長したユキちゃんですよ 美しいでしょう?」

フェリドの言う通り、今静かに眠っているユキは確かに美しい

まるで人形のようだ

ミカ「ユキ……」

僕はユキの頭を静かに撫でた

その時、ユキの瞼がピクッと動いた

ミカ「……?」

フェリド「おや……」

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ラッキーキャラ

斉藤


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シラ(プロフ) - サイみーさん» そうなんですね! おめでとうございます! (2019年1月22日 18時) (レス) id: c3d2b51e4d (このIDを非表示/違反報告)
サイみー - わぁい優君と誕生日一諸だぁ (2019年1月20日 16時) (レス) id: f6b90ec6a7 (このIDを非表示/違反報告)
シラ(プロフ) - 抹茶さん» 楽しんで頂きありがとうございます! 私も今週テストです(笑) (2018年11月28日 0時) (レス) id: c3d2b51e4d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - 読むのが楽しくなります! それはそうと、期末テストがやばい…。 (2018年11月27日 18時) (レス) id: 41026da5dd (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - シラ@サブさん» 判りました!楽しみにお待ちしてます (2018年11月17日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白(あきら) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homepagedayo/  
作成日時:2018年8月9日 20時

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