検索窓
今日:16 hit、昨日:28 hit、合計:20,932 hit

〇26 ページ11

Aside





季節は秋。





私たちが付き合ってから1ヶ月が経った。





今日の放課後は、





大昇くんが何かしたい事があるらしく





教室に残るよう指示されていた。





夕日が紅く光る教室の中、





私は席に着いて、小説を読んでいた。





ファンタジーな恋愛小説。





どこか主人公が大昇くんに似ていて





私の中で大ハマりしている。





夢中になって本を読んでいると、





カシャッっと後ろからシャッターの音が聴こえた。





音の鳴るほうへと振り返ると





カシャッとまた。





そのシャッターを押す人は





『大昇くん笑、何で撮るの笑』


大昇「今日はこれに付き合ってよ」





大好きな大昇くんだった。





説明を聞くと、





どうしても今日私を撮りたいと言う訳で





カメラを持ってきたらしい。





『私なんか撮っても、良い写真にならないよ笑』


大昇「俺が撮りたいんだから、撮られてて笑」





教室の中で、自由に動き回る私と





その姿を写真に収めてい大昇くん。





ふいに目に映った綺麗な夕焼けを見つけ、





大昇くんに見せようと後ろを振り返った時、





カシャッ、とこの瞬間を待っていたかのように





待ち構えてシャッターを押していた。





大昇「やっぱり、この瞬間が俺にとって……」


『ん?なんか言った?』


大昇「好きなんだよね、今日という日が」





そう言いながら、カメラを片付け、撮影が終わった。





夕焼けに向かいながら、





大昇くんにこんなことを伝えてみた。





『大昇くんって、何だか前から全部知ってるみたい』


大昇「全部?」


『未来予知みたいに、予想できるの笑』


大昇「…そんなことできないよ笑、今だって何が起こるか分からない」





そう言いつつも、





何だか、全部お見通しのような表情を浮かべていた。





大昇「あ、そうだ」


『ん?どうしたの?』


大昇「もうすぐ体育祭……始まるよな〜……。」


『なに、嫌そうな顔しちゃって笑』


大昇「いや、嫌なんだって笑」


『え〜?意外だな〜笑』


大昇「それまでに筋トレ…でもしようかな笑」


『だったら頑張って笑、応援する笑』





体育祭か〜……。





.

〇27→←〇25



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
104人がお気に入り
設定タグ:美少年 , 浮所飛貴 , 那須雄登
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年8月13日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。