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那須side
俺の気持ちがちぐはくで、中途半端になっていた時、
大昇「あれ、那須?どこ行くの?」
階段へ向かう途中に、
これから購買へ行くという大昇と出くわした。
“最近約束も無しに待ち合わせしている子”について
俺の気持ちも含めて、全部大昇に話してみた。
大昇「どうせ那須のことだし、かすみが〜とかで悩んでんじゃないの」
“その子といてどうしたらいいかわかんない“
って言っただけのに、
幼い頃からずっと仲良い大昇には、やっぱりすぐにバレた。
大昇「……まぁ、かすみには長い時間をかけて好きな気持ちを募らせたんだから、そうなるのも仕方ないけどさ」
那須「けど、、?」
大昇「その子への微かな気持ちとかすみへの気持ちは別もんだと俺は思うよ」
那須「え、なんで?」
大昇「だって、その子とかすみは違う人なんだから、同じじゃないよ、だから好きな気持ちは重ならない。」
大昇から出る言葉は
焼きそばパンを3つも抱えている人から出るようには
思えず、びっくりした。
だけど、言っていることは俺にも理解が出来るほどだった。
那須「ありがとう、大昇」
大昇「良いってことよー」
那須「じゃあ、お願いがあるんだけど」
大昇「ん?」
大昇に、明日から俺の代わりに屋上の階段へ
行ってもらうことをお願いした。
本人は人見知りするから嫌だって言ってたけど
俺に借りがあるだろって伝えたらすぐに承諾してくれた。
もう、中途半端な事はしない。
微かな気持ちを、この偶然を
俺は少し、足を踏み入れたいって
初めて冒険心が湧いたんだから。
Aちゃん、
俺は、君を好きになってもいいかな。
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作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年6月20日 21時