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「またいる笑」




それは、





階段を登る音が聞こえて





その音がだんだん近くなって





パッと顔をあげると





振り返って私の存在を確認する。





そのやり取りが日常になっていた。




“またいる”とか呆れた言葉を放つも
それが当たり前のように感じてくれてるのが伝わってきた。





『言ったじゃないですか、友達いないって』


「まだ作らないの?」


『作らないの?じゃなくて、作れないんです!』


「ははは笑」





“隣座ろっかな”なんて言葉はどこかにいったように
2人で横並びで階段に座るのがお決まりになった。





私もいつの間にか、
自然で緊張のしない会話が出来るようになった。





これは、那須先輩のそういう雰囲気がもたらしてくれたこと。





やっぱり凄いよ、なんか、先輩としても尊敬する。





その時、この前ふと思ったことが頭によぎった。





『そういや先輩って何でいつもここに来てるんですか?』





別に聞かなくてもいい質問かもしれない。





どうせ、“俺はこの場所が好きだから”とか
答えにならない返事が来るって予想してたから。





「久しぶりにまた来たくなったから、かな」





だけど、その予想は外れた。





答えにならない返事っていうのは変わりないけど
それはとても意味のある答えだった。





『…前はよく来てたんですか?』





私は那須先輩に、初めて興味を抱いた。





「うん、よくね」





でも、私の下手くそな質問が
会話に終わりの合図を告げてしまう。





あ、違う、そうじゃなくて、もっと、具体的な…





『あっ、誰と来てたんですか?』


「浮所とかかな」


『浮所さん?那須先輩のお友達ですか!?』


「うん、そんな感じ笑」





今思えば、那須先輩の事、初めて知った。





浮所さん…が那須先輩のお友達。





この数日、
屋上の階段で那須先輩とたった30分だけ過してたけど、





それまでに知った那須先輩の情報は
私より先輩っていうことと、
多分卵焼きはケチャップ派っていうことだけ。





特に那須先輩から自分のことを話してくれる訳でもなくて
私から那須先輩の事を聞こうとしてた訳でも無かったけど





改めて、新しい発見があると胸が高まった。





「そういや、」


『はい…?』





ふと、那須先輩が私へ顔を向ける。





「俺がここに来ない…ってなっても、毎日来るの?」





急に言われたことは





よく分からない質問だった。





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しゅうか(プロフ) - 初めまして。読みながら号泣してしまいました。素敵なお話ありがとうございます! (6月28日 13時) (レス) @page37 id: 81d3bec9f9 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトチョコ(プロフ) - ^_^さん» 大昇どこいった (6月20日 3時) (レス) id: 5af4654439 (このIDを非表示/違反報告)
^_^(プロフ) - サイコーっす那須最高っす (6月20日 2時) (レス) id: 3634040f38 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトチョコ(プロフ) - ぎゃうさん» う、う、嬉しい……( ꒪⌓꒪) (6月16日 22時) (レス) id: 5af4654439 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゃう - 最初から最後まで改めて読んだけど、まじで好き〜あの下駄箱の飛貴の匂いめちゃくちゃ想像できる。美少年浮所飛貴の匂いじゃなくて一般人浮所の匂いがち好きすぎる。あといせちゃんが怒ってお弁当やめてとかハートに気づかない鈍感で恋愛ならしてない感じがいせちゃん (6月16日 16時) (レス) id: 38302e75f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年6月10日 0時

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