もしもこの恋が出来たなら

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浮所side





那須「要するに、色目を使ってこなかったと？」


浮所「そうなの！」


那須「それだけで好きなるとかマジかよ」


浮所「違ぇよ！笑」





好きな理由なんて、それだけじゃない。





言葉にすると難しいけど、
Aちゃんは、自然な明るさを感じた。





無理して、作ってないような明るさと笑顔。





あと、ちょっと抜けてるところ笑





俺がクラスでAちゃんを探した時、
明らかに慌てて目立ってたのに
自分じゃないかのように空を見てたのは正直笑った、笑





浮所「とにかく、那須には言わないけど可愛いの！」


那須「はいはい」





でも、さっき送っていった時
正直失敗したかなって思った。





Aちゃんに
“信用した人にしか教えないカフェに…どうして私を？”
って聞かれた時は動揺を隠せなかった。





このまま“好き”って言ってしまおうか
なんて考えたけど、そんな軽い男に思われたくない。





どうしたら気づいてもらえるか
考えに考えてすぐには答えることが出来なかった。





「初めてだったんだ…」





いっその事、質問が返されるようにして
カマをかけるような事をしたのに
何故か、それが叶うことは無かった。





浮所「ぁあああ！失敗した！！」


那須「浮所うるせぇよ！」





屋上の時は、緊張しながらも
上手く電話番号渡せたと思ったのにな。





割引券、ずっと持ってたら何回だって来てくれるでしょ？





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