５１話 ページ6
暇になったボクは六弔花のことを考えていた。
リングはあるんだけど…
人が集まらない。
ジルは見つからないし、真六弔花にいたっては全然。
みんな他のパラレルワールドでは有名になれたって言ってたけど…
ほかの世界をのぞいたらわかるのかな？
でもそこまでして見つける気もしないし…
スキャンダルとかで探したら出てくるかな？
というか…みんな本名なの？
数年前にチェルベッロから渡されたマーレリングをいじりながら、渡された時のことを思い出した。
「…やっと見つけました」
「…？」
大学で移動をしている最中、二人のシスターに止められた。
一体誰だろう、という思考は一瞬でなくなった。
聞き覚えのある声と、ピンクの髪が覗いていたからね。
「…ボクに何か用？」
「分かっているんでしょう」
あれ、原作ってこんな話だったっけ？
まぁいいや。
「まぁね。リングのことでしょう？」
「はい、こちらを渡しに来ました」
そう言って何処からともなく豪華そうな箱を取り出し、僕の目の前に出した。
「こちらはマーレリングとなります」
「どう使おうと貴方の自由です」
なんかニュアンスはこんな感じだったけど…何かが違うな。
なにか頭に引っかかってる。
「しかし条件がひとつ」
「条、件…？」
「はい」
こんなのあったっけ？
とりあえず大人しく聞くことにした。
「あなたが異世界の人間であることは知っています」
「…っ！？」
な、んで？
異世界って…！
「そしてあなたの今の名前が偽名であることも…Aさん」
極めつけと言ったように名前まで知っていた。
「…で、ボクの秘密を知ってる君たちの出す条件は何？」
「それは……――――」
そこでボクは目が覚めた。
昔の話を思い出してるうちに寝てしまったらしい。
「…さて、彼らを探しださなきゃな〜」
ボクは立ち上がり、前の世界での記憶を頼りに捜索を始めることにした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 122人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜琉(プロフ) - ベルとジル流石歌後になってますよ！ (2014年11月24日 21時) (
レス) id: c02cdeb624 (このIDを非表示/違反報告)
鎖龍 - 剣姫さん» なんならタメでいいですよ♪敬語は堅苦しいので!! (2013年12月30日 9時) (レス) id: fa944c6544 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - 鎖龍さん» 正ちゃんは本当は怒るのは嫌なので冷めるのは早いですねwありがとうございます、頑張ります！ (2013年12月26日 11時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - MiAさん» この世界の正ちゃんは騙されやすそうで騙される子だと思ってますのでw (2013年12月26日 11時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鎖龍 - 剣姫さん» 正一君、怒りの沸点が低くても(多分低くないけど）冷めるのは早い…？面白かったですｗ更新頑張ってください♪ (2013年12月25日 10時) (レス) id: fa944c6544 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：剣姫 | 作成日時：2013年11月28日 10時
