５０話 ページ5
綱吉side
俺はデスクに座りながら自分のリングをいじっていた。
これは…みんなが命懸けでとったリング。
このリングにはたくさんの思い入れもあるし、ボンゴレにとっても大事なものである。
…でも、最近思うことがある。
このリングの重要性が上がってこのリングを奪おうと抗争が起きつつある。
…そう、それこそ白蘭の言う通り…
「…必要、なのかな…？」
むしろいらない気がするんだ。
このリングによって傷つく人がいるならいっそ壊してしまおう。
そう思っていたんだ。
それを白蘭は見事あてた。
「…まぁ、いずれにせよリングを壊して良くないことはあまりないしな」
「何をブツブツつぶやいてるの」
「うわぁっ！？」
突然頭上から声がした。
顔を上げると
「ひ、雲雀さん…」
「報告書を出しに来たんだけど」
相変わらずの無表情で…
すいません、ありがとうございます、と書類を受け取る。
「…で、何を考え事してたの」
「…リングの必要性についてなんですけど…」
「ふぅん」
興味なさそうだけど俺のデスクの目の前にあるソファに座ったってことは…
興味はあるのかな？
雰囲気的に話を聞いてくれるらしい。
なら遠慮なく…
「俺たちのボンゴレリングを巡って争いが起こるならリングはいらないんじゃないかと思って…」
「………」
じっとしてる。
まぁこの人が人の話に相槌なんて打つはずがないんだけど。
「それでこんなリング、壊した方がいいんじゃないかって思って」
「いいんじゃない」
「え？」
まさかの答えが返ってきた。
いいんじゃないって…
「僕は強い奴と戦えるからこのリングを手にした。でもこんなちっぽけなリングに捕らわれたくはないからね」
すっと立ち上がって扉へと向かう。
「この地位を手に入れたらそれなりに強い奴と戦えるし僕は満足してるよ」
扉を開けてふと振り返る。
その余裕そうな顔には微笑みがあった。
「捕らわれないで忠実になるのもいいんじゃない」
そう言い残して颯爽と消えていった。
「…雲雀、さん…」
中学のときよりかなり丸くなった彼にはたくさん助けられることがある。
今回みたいにふとあらわれてヒントを残してくれることもたまにある。
俺は心の中で決心し、通話機を取り出してスイッチを入れる。
「…あぁ隼人？幹部を全員集合させて。話がある」
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夜琉(プロフ) - ベルとジル流石歌後になってますよ！ (2014年11月24日 21時) (
レス) id: c02cdeb624 (このIDを非表示/違反報告)
鎖龍 - 剣姫さん» なんならタメでいいですよ♪敬語は堅苦しいので!! (2013年12月30日 9時) (レス) id: fa944c6544 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - 鎖龍さん» 正ちゃんは本当は怒るのは嫌なので冷めるのは早いですねwありがとうございます、頑張ります！ (2013年12月26日 11時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - MiAさん» この世界の正ちゃんは騙されやすそうで騙される子だと思ってますのでw (2013年12月26日 11時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鎖龍 - 剣姫さん» 正一君、怒りの沸点が低くても(多分低くないけど）冷めるのは早い…？面白かったですｗ更新頑張ってください♪ (2013年12月25日 10時) (レス) id: fa944c6544 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣姫 | 作成日時：2013年11月28日 10時
