番外編２ ページ32
「え？プレゼント…ですか？」
「うん、実はある人の誕生日なんだけど…」
何が欲しいか分かんないし…と苦笑いで訊ねる。
「そうですね…私だったら一生懸命考えてくれたってだけでうれしいですよ？」
「う〜ん…」
…あの子がそんなことで喜ぶのだろうか。
王子だよ？仮にも。
やっぱり前々から準備して豪華なのにしといた方がよかったかな…
…というか、準備するにも時間ないじゃん！
「どうしようユニチャン、今日誕生日なのに！」
「えぇ？今日…ですか？」
目を見開いてなんで前々から準備しなかったんですか、と少し怒ったように言う。
何も反論できないボクは受け止める。
どうしよう…間に合うかなぁ…？
「…もう花とかケーキでいいんじゃないですか？」
祝わないよりはいいと思いますよ、とあきれ顔で助言する。
「！あ、ありがとう！そうだよね」
祝わないよりいいよね！
じゃさっそく用意しよう。
「…あーあ、なんで王子の誕生日なのに…」
誰も来ない。
おかしいだろ。
一人くらい来てもよくね？
さっぱりだよ。
オルゲルトも来ねぇし…
「…はぁ」
ため息をついて蝙蝠に触れようとしたら匣兵器に戻って行ってしまった。
長時間出してたから炎が切れたのか…
とうとう一人になった俺はため息をついた。
「折角王子が生まれてきたのに…」
誰も祝ってくれない。
王国にいた時はあのくそ弟と半分だった。
ケーキも誕生日プレゼントも愛情も。
全部半分に平等に分け与えられてて満足しなかった。
ま、王子だから貪欲なだけかもしれねぇけど…
別に我儘じゃねぇよ、だって俺王子だもん、こんくらい当然♪
…クソ弟より愛されてた自身はあるしな。
兄ちゃんだし、正統王子だし？
妬みであのクソ弟が攻撃してきたってこともあるしな…だからこんな死んだことになってんだよな。
ったく、勝手な妬みで勝手に人のこと殺すなよなー。
「…っししし…」
ちょっとした優越感も、一瞬でなくなってしまった。
あいつは…のうのうと幸せそうなアホ面して生きてんだと思うとイライラしてきた。
あーあ、つまんねーの。
何か食いに外に出よう、そう思ったその時だった。
ガッシャァアン！
「B…Buon compleanno、ラジエル！」
「…え？」
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夜琉(プロフ) - ベルとジル流石歌後になってますよ！ (2014年11月24日 21時) (
レス) id: c02cdeb624 (このIDを非表示/違反報告)
鎖龍 - 剣姫さん» なんならタメでいいですよ♪敬語は堅苦しいので!! (2013年12月30日 9時) (レス) id: fa944c6544 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - 鎖龍さん» 正ちゃんは本当は怒るのは嫌なので冷めるのは早いですねwありがとうございます、頑張ります！ (2013年12月26日 11時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - MiAさん» この世界の正ちゃんは騙されやすそうで騙される子だと思ってますのでw (2013年12月26日 11時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鎖龍 - 剣姫さん» 正一君、怒りの沸点が低くても(多分低くないけど）冷めるのは早い…？面白かったですｗ更新頑張ってください♪ (2013年12月25日 10時) (レス) id: fa944c6544 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣姫 | 作成日時：2013年11月28日 10時
