番外編１ ページ31
…今日は何の日か知ってるか？
俺様、ジル様の誕生日だ！
誕生日、なのに…
「誰も…祝ってくれない…」
側近の執事オルゲルトは俺が押し付けた仕事やってて朝からいないし、入ったばかりで日も浅いので大して知り合いがいるわけでもない。
ましてや俺の誕生日を知るやつなんて俺がここに入った時にかいた書類に目を通した人くらいなものだろう。
…はぁ。
「なんなんだよ〜…せっかく正統王子の誕生日だっていうのに…」
白蘭様からもらった匣兵器を開けて嵐蝙蝠を出す。
この広い空間が無性にさみしくなって呼び出した。
…王子にだってさみしい時はあるの。
誰にも言うつもりねぇけどな！
だって俺は王子だから、そんな情けないこと言ったら恥だし？
「な〜…俺さ、今日誕生日なんだ」
「…キィ？」
数羽の蝙蝠に話しかけるが、自分が空しくなるだけだった。
一羽が俺の手に乗って羽をパタパタと動かした。
「……はぁ…」
今までは少なくともオルゲルトが朝一番に誕生日おめでとうございます、と言ってくれた。
しかし、今日は朝からいない。
仕事押し付けちゃったからな…
「…ちっ」
しょうがない、自業自得ってことで…
ソリティアでもするか。
あークロンダイクでもいいなぁ…
「…さぁて、どうしよっかな〜？」
ジルクンすさんできちゃうよ。
彼が今日誕生日だってことは相当前から知ってたよ。
とある暗殺部隊の天才王子と同じ誕生日だしね♪
覚えやすいし、有名だし。
「とりあえず〜…好きなのもいっぱい食べさせてあげたいな」
いままで王子な誕生日を過ごしてきたなら、今度はボクらみたいな普通の家庭の誕生日を過ごしてみてもいいと思う。
正統王子で一応長男の彼はきっと我慢することは多かったはず。
王子ってプライドで甘えることもしなかったんだろうな…
…昔の『私』みたい、なんて思っちゃったり。
ま、今のボクには大して関係ないからいいんだけど♪
とりあえず誕生日の準備をすることにした。
準備ね〜…
……自分の誕生日、そういえばここで祝われたことなかった気がする。
え〜…何が嬉しいんだろ…
「…聞いて回ろう」
というわけで、一番そういうのに詳しそうなユニチャンに聞いてみることにした。
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夜琉(プロフ) - ベルとジル流石歌後になってますよ！ (2014年11月24日 21時) (
レス) id: c02cdeb624 (このIDを非表示/違反報告)
鎖龍 - 剣姫さん» なんならタメでいいですよ♪敬語は堅苦しいので!! (2013年12月30日 9時) (レス) id: fa944c6544 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - 鎖龍さん» 正ちゃんは本当は怒るのは嫌なので冷めるのは早いですねwありがとうございます、頑張ります！ (2013年12月26日 11時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - MiAさん» この世界の正ちゃんは騙されやすそうで騙される子だと思ってますのでw (2013年12月26日 11時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鎖龍 - 剣姫さん» 正一君、怒りの沸点が低くても(多分低くないけど）冷めるのは早い…？面白かったですｗ更新頑張ってください♪ (2013年12月25日 10時) (レス) id: fa944c6544 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣姫 | 作成日時：2013年11月28日 10時
